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私の世界が変わった時 ~3年生旅立ちの手紙~

 私は、小学校から中学校の時に記憶を無くしたいと思うほど醜いいじめにあいました。これが原因で中学3年半ばから家に引きこもり、中学卒業まで家にいました。私の小中学校の楽しい思い出や青春は、いじめによって無くなりました。

 家に引きこもっていて、高校へ進学をするかしないかと悩んでいた時、家族が勧めてくれて表コミを知り、自分にあった高校だと思いました。そして、表コミに進学した私は、悲しい思い出と別れてこの高校生活で楽しい思い出を作っていこうと決めました。

 一年の最初は友達となかなかうまく話せなかったのですが、阿南やデイキャンプなどの学校行事を通して話しができる友達が増えてきた時に、私はこの学校で、過去ではできなかったことをやろうと思いました。それは友達と心から楽しくふれあうことでした。

 二年で編入生が来た時、私は彼らに「気楽に楽しくやっていこう。」と、初対面の相手にも声をかけることができました。スポーツディやスキー合宿では、クラス全員で楽しくコミュニケーションすることができました。演劇公演では準脇役を演じることにより、自分の役割をしっかりやることで周りの人たちと協力していけることを学び、またクラス全員の距離がいっそう近くなったのを感じました。

 三年になってからは、大学入試などが忙しくなって、みんなも余裕はあまりありませんでした。それでも、広島平和学習旅行で現地を歩きながら原爆の悲劇を学び、また被爆者の方の経験談を聞いたり、慰霊碑巡りをしたりして平和について学びました。三年最後のカーニバルでは、みんなが揃って張り切ったコスプレをしてとても面白かったです。卒業が近づいた今、これまで一緒に沢山の思い出を作った友人達との別れがとても悲しいことだと感じるようになりました。

 私は表コミを卒業して、この学校で培った経験やコミュニケーションを大切にして、これからの人生を楽しく生きて行きたいと思います。

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***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****

 

 

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科