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卒業式 3年生答辞

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 本日は表コミ6期生の卒業式にお集まり頂き、誠に有難うございます。
今日、3月4日、私たち表コミ6期生32名は卒業しようとしています。


  私が持っていた高校のイメージからは遠くかけ離れた、ビルの校舎のYMCAにやって来てから、今日までの三年間は本当に早いものでした。
私は通常授業が終了してからも、全く卒業するという実感が持てず、まるで長い春休みを過ごしているような気持ちでした。
しかし、こうして式に出席し、前で話していると、ここで私の高校生活も終わりだなと感じます。

 私はこのYMCAに来てから今この時まで、挑戦し続けてきました。
それは、以前の私ならばやらない・しないという選択をしたであろう事々についてです。

 一年の初め、学校への通学のみで疲れ、授業では眠ってしまう事の多かった私に、演劇という壁が突如として立ちはだかりました。
演劇というのはその年から始めたというマダンという種類のものでした。
マダン劇の私の台詞はたった一、二言でした。しかし、声を出すことが苦手だった私にとって、演劇は億劫でした。
私のように、気乗りしない人は少なくは無かったと思います。
ところが、そういった人を引っ張っていってくれる人たちが、幸いにも6期生には多くいました。マダン劇はこの学校の最初の難関であると同時に、やり切った後、私たちに自信を与えてくれ、クラスメイト同士気兼ねなく接することが出来る関係を築く事が出来ました。もしも、この経験が無ければ、やった事のない事でも挑戦しよう!という意欲を持てなかったでしょう。

 私はそこから、運動会、デイキャンプや宿泊行事でリーダー・サブリーダーを務め、ボランティアに参加するなどとても活動的になりました。三年では演劇進行のサブリーダーをさせてもらい、本当に多くの良い経験を積み、良い仲間を得た三年間でした。
マダン劇は、一年の頃はただ消化するだけのやるべき事でしかなかったのですが、今振り返ると、そのことは、今の私を作り上げる上での重要な分岐点だったと思います。
それは先ほど同じく卒業証書を受け取ったクラスメイトも同じだと思います。
その時には分からなくても、何か行動することは意味を持ちます。
皆様も、少しでもやってみたい、やろうかな?と思ったときは迷わずにやってみてください!


 最後に、ここまでの歩みを支えてくださった保護者・教職員の皆様、本当にありがとうございました。 

 

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***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****

 

 

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科