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3年生、香道、投扇興に親しむ

 年生の今年2回目のセンテニアルワイズとの交流会が12月にありました。今回は、日本の古式ゆかしき優雅な遊びを教えていただきました。
  
  ひとつは投扇興。江戸時代の遊戯の一つで、台の上に蝶と呼ぶいちょう形の的を立て、1メートルほど離れた所にすわり、開いた扇を投げてこれを落とします。扇と的の落ちた形を源氏54帖になぞらえた図式に照らして採点し、優劣を競うものです。浅草のお座敷遊びとしても紹介されています。 
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  教室に緋毛氈をひき、正座をして的に向けて扇を投げます。扇は紙飛行機のようには飛ばす、生徒の中には扇を投げていいのだろうか、と心配する人もいました。このような道具を見ることは大人でも初めてのことが多く、これをお持ちになっておられるワイズのメンバーのご自宅の歴史を感じさせられました。 
   
  もうひとつは香道。香道では、香りを「嗅ぐ」という表現は使わず、「聞く」といいます。
香元がたいた香炉が人々の間をまわり、人は香りを味わうというものです。香道の作法は茶道と似ていますが、ひとつ、大きな違いがあります。それは「香りを当てる」というゲーム的要素があるということです。
 ただし、「香りを当てる」ことが第一目的ではなく、香りそのものを味わい楽しむこと、そして香りによって浮かぶイメージのなかで感性を磨き、自分を高めることを目的としています。
  
  生徒達にまわる香炉は「すすき」「いちょう」「ききょう」。そして4回目にまわってきた香りを当てる。なんて優雅な遊びなのでしょう。本来なら庭をひかえた和室で静かに香りを聞くところ、クラスで優雅に楽しみました。「おばあちゃんちの匂いや」「バスクリンみたい」生徒達は初めての遊びに興味深々でした。 
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  来年度もまた、ワイズの人たちとの交流が楽しみです。