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7期生マダン劇 大成功!

涙あり笑いありのマダン劇

 

 

今年の1年生も見事成し遂げてくれました!

昨年度からはじまった1年生マダン劇。

なかなか全員で集まり練習ができなかった7期生。本番前日まで、たくさんのトラブルが起きました。しかし、全てのトラブルは、全員が真剣にマダン劇に向き合っているからこそ起きたトラブルです。互いの思いをぶつけ、それを受けとめ。練習中、何度もくやし涙を流し、どうしたら上手くいくのだろうか、何度も悩み苦しみました。

表コミに入学して1年。元気を取り戻した生徒たちですが、こんなにも大きなステップをまだ1年しか経っていない生徒達が乗り越えていけるのだろうか。応援する側の私達も不安でいっぱいなる時もありました。

 

本番前日。ある生徒がクラスメイトに対して「真剣にやらないのであれば、ここから出ていけ」と言葉をかけました。ずっと我慢して我慢して、最後の最後で出た言葉です。それを言った瞬間、その生徒は「ごめんなさい」と言葉を残し教室を出て行きました。すぐに自分が言ってしまった言葉の重さに気づき謝罪をしました。小学校・中学校で謝罪しても許してもらえなかった経験からこの1年素直に謝罪ができなかった生徒が、相手の思いを考え謝罪ができた。生徒達には、言ってしまったことは取り返しがきかない。言う前にしっかり考えること。それでも言ってしまった場合は、その後どうしたら良いか考えることをこの1年伝えてきました。言ってしまった言葉は相手を傷つける言葉だったかもしれないけれど、生徒の成長が見られた一コマでした。

言われたクラスメイトは、すぐには言葉を受けとめられず、「そんなん言うんやったら帰るよ」と。しかし、本当は誰よりも真剣に練習をしたかったのは、言われてしまったクラスメイトだったんです。最初は強がっていたクラスメイトも涙ながらに「やりたいけど、自分には無理だ。自分はできない。自分はみんなに迷惑だから出ない方がいい」と真剣に訴えてくれました。自信のないことがこんなにも生徒を苦しめていたことに改めて気づかされました。しかし、たくさん悩み苦しんだ後、もう一度舞台に立つことを決めました。実は、そこには、下校時間になり一度学校を出たクラスメイトたちがもう一度学校に戻ってき、何度もクラスメイトのために一緒に練習をしてくれたというエピソードが隠れていました。

そして本番が終わった後の振り返りの時、言葉を発してしまった生徒が、涙でつまりながら前日のことを謝罪し「こんなことをしたけど許してくれる人、そして自分をクラスメイトの一員と思ってくれる人は教えてください」とみんなへメッセージを伝えました。誰よりもその言葉にいち早く反応し拍手をしたのは、前日言葉を言われた生徒でした。7期生のみんな、気づいていましたか?

 

こんなにも互いを受けとめあえる7期生。

もちろん本番当日舞台は、言うまでもなく大きな笑いとあたたかい涙であふれていました。