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1年生美術の時間 『タオルdeぞうり』

1年生美術。
夏休み前のラスト授業では、家にある古タオルで、ぞうり作りに挑戦しました。

日本の伝統的な「はきもの」だった、ぞうり。
今ではあらたまった時にしか、お目にかからなくなりましたが、
最近の健康ブームで、伝統的な「はきもの」をアレンジした、
手作り布ぞうりが、静かな話題です。

まず、古タオルの両ミミを切り落とし、次にタオルを縦に長く切ります。
これをロープでつくった芯に巻きつけて、どんどん編んでいきます。
鼻緒はタオルを三つ編みします。

これが、なかなか難しい!
引っ張りすぎると、幅が細くなる。
ゆるすぎると、抜けてくる。
こんがらがって、訳が分からなくなる!
みんな、四苦八苦しながらも、がんばって編んでいきました。

この課題は、挑戦でもありました。

4月。
大きな決意を心にいだいて、緊張して表コミに入学してきたみんな。

知的好奇心を満たすテーマ。
少しずつ成功体験を積み重ねることで、心をときほぐし、無理なくステップアップして欲しい。
そんな願いから、1年生美術では、
ゲーム感覚や、理科実験の要素を取り入れた課題を用意してきました。

毎週、クラスは大いに盛り上がり、美術の授業でみんなに会えるのが楽しみでした。
「次は何?」そう聞いてくれることが、何よりうれしかった。

夏休みを迎える今こそ、クラスが盛り上がっている今こそ、
「しんどいことも、みんなで乗り越える」経験を。
そう思って用意したのが、この「タオルdeぞうり」でした。

2週にわたってがんばった結果、各自が素晴らしい作品を作ってくれました!
「難しい!」「しんどい!」「もう、ダメ!」
そう言いながらも、途中であきらめず、投げ出さず、がんばったみんなに感謝です。


生徒作品をひとつ、ご紹介します。
大人がびっくりするほどの、秀逸な出来!
コツコツがんばって、この作品を作ったMさん。
がんばり屋さんの彼女は、自分の作品だけでなく、
ゆっくり進度の友達を気づかい、ちゃんとフォローもしてくれました。

Mさん、素敵な作品を、ありがとう! 友達を気づかってくれて、ありがとう!
みんな、9月に会えるのを楽しみにしています! 良い夏休みを!