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J-IVYサマーキャンプ

8月21・22日の1泊2日で六甲山YMCAにて、J-IVYサマーキャンプを行いました。 
楽しみでワクワクしながら参加をした参加者、家族以外での宿泊が初めてで不安を抱えながら参加をした参加者、また今年はJ-IVY以外から参加をしてくれた仲間もいました。お互いに様々な思いを持ちながらも、声をかけ合い支えあう生徒たちの姿が印象的なキャンプとなりました。 

1日目 
阪急梅田に集合し、六甲山YMCAへ向かいます。 
昼食の後、ポイントハイク、カヌーと体を動かしながらのプログラムを楽しみました。 
ポイントハイクでは、疲れてしまった仲間に「大丈夫?休憩しようか?」と互いに優しく声あう姿が見られました。また各班のリーダーが率先してみんなを盛り上げてくれました。全員が協力をしたおかげで、時間内に全班が全てのポイントをまわることができ達成感を感じることができました。 

湖で実施したカヌーではみんな落ちないように必死にバランスを取りながら、漕ぎました。時間が経つと徐々に余裕もでき、自然と「次は右やで」「あ、魚おる」など会話をしたり笑顔が見られるようになりました。初めは「カヌーはしたくない」と言っていた参加者も、「カヌー、めっちゃ面白かった。明日はしないの?」というほど楽しかったようです。 

夕食は野外で皆で協力し、ビーフシチューを作りました。久しぶりに包丁を使う参加者もおり「これどうやって切るの?」「もっと薄い方がいいかな?」と慎重に材料の下準備をしていました。基本的にスタッフは参加者たちを見守るというスタンスの元、普段から調理をしている参加者がほかの仲間にアドバイスをするなど、参加者同士が互いに助け合いながら作業を進めることを目標にしました。薪を割り、かまどの準備をも自分たちで実施しました。マッチを初めて使った参加者もいたようです。煙に耐えながら、一生懸命うちわで空気を送り、頑張る参加者の姿が印象的でした。完成したビーフシチューはみんなで協力をし作った分と大変美味しく、普段少食の参加者たちも全員がおかわりをするほどの味でした。 

夜はカウンシルファイヤーを行いました。いくつかのゲームをした後、自分の目標を紙に書き、みんなの前で発表をしました。人の前で発表をすることが苦手な参加者も多いなか、全員が大きな声で目標を発表をすることができました。聞いている側も静かに仲間の気持ちや目標を受け止めました。発表し終わった参加者たちの表情は、ホッと安心したような、自信で堂々としたような、とてもいい表情をしていました。 

J-camp ポイントハイク.jpgJ-camp カヌー.jpgJ-camp 野外ガイダンス.jpg

 2日目 
朝のつどいで1日が始まります。夜に降っていた雨も上がり、自然いっぱいの中で歌を歌ったり、体操をしたりと清々しい1日のスタートになりました。また参加者たちはスタッフの話を、真剣な表情で一生懸命に聞いていました。 

朝食は、ホットドックを作りました。薪を使わず、グラウンドに落ちている枝や枯葉を使い火を起こし、美味しいホットドックができました。 
J-camp キーホルダー.jpg
朝食の後は、思い出クラフト(キーホルダー)を作りました。レザーの台に自分の好きな型を打ちつけます。「○○ないー?」「ここにあるよ」とお互いに会話をしながら、思い思いにオリジナルのキーホルダーを作っていました。 

J-camp 屋内がダンス.jpg最後のプログラムの振り返りでは、同じグループのメンバーのキラリ賞(よかったところ、がんばったところ)をお互いに発表しました。キラリ賞をもらった参加者たちは、照れくさそうな、でも大変嬉しそうな活き活きとした表情をしていました。 
J-camp ケーブルカー.jpg
帰りは、六甲山頂ケーブルカーに乗りました。出発の時間まで展望台でゆっくり過ごし兵庫県に広がる景色を堪能し、木々やトンネルを抜け下山をしました。ケーブルカー降り場から阪急六甲駅までは30分程度坂道を歩きましたが、みんな最後まで断念することなく一生懸命歩きました。 

キャンプ中の自由時間はサッカーをしたり、仲間とゆっくり話をしたり、普段の様子ではなかなか想像ができない姿を何度も見ることができました。参加者たちは様々なことを学び、楽しい2日間を過ごしてくれてことと思います。振り返りでは「楽しかった」「みんなで協力できた」「不安でも行けばなんとかなる」などの感想がありました。また参加者だけではなく、私たちスタッフにとっても「参加者たちの優しさ」を感じ、参加者全員にとって有意義で実りのある楽しいキャンプとなりました。 

最後に、かげながらお子様を支えて下さり、背中を押して下さった保護者の皆様、ありがとうございました。

 

***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科