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生活力part3「昆布職人」

堺市のもの作りマイスター 職人の技

 

 

「昆布ってこんなに甘い味がするんだぁ」職人技の華麗な技術と昆布の美味しさに驚きと感動の2時間となりました。

 

今回の生活力の授業には、堺市のもの作りマイスター「昆布職人」の方にお越し頂きました。小倉屋といえば大阪の老舗の昆布屋です。その小倉屋から3人の方が来て下さいました。授業の始めに、素材である昆布についてお話がありました。「北海道でしか取ることのできない昆布。大阪が商業の街として栄え、港があったことから昆布が大阪に入ってくるようになりました。そして、刃物の技術のある堺では、削る道具が発達し、昆布の加工が始まったようです。大阪では、昆布とかつおで出汁を取ります。そのことからも、昆布は大阪に根付いていることが分かります。」

 

続いて職人である三田さんは昆布の加工をしている家に生まれ、育ったそうです。大学に入った三田さんは将来の職に悩みましたが、小さい頃から馴染みのあった昆布職人になることを決意されたそうです。若い頃は、若いということで同僚からバカにされている様に感じ、先輩と同じ様に仕事をしてやろうと努力を重ねました。初めて貰った給料に母は涙し、その涙を見た三田さんは「頑張ろう」と思ったそうです。

 

実演では、固い昆布からできたことが信じられない程の繊細な柔らかいとろろ昆布がみるみるうちに削られていきます。削りたてを口に入れた生徒からは「昆布苦手やったけど、これは食べられるわ」「いつも食べてるのと味が違う」と。体験した生徒は「簡単そうやったけど、めっちゃ難しかった」と職人技に感動していました。普段何気なく口に入れているものが、この様にひとつひとつ手作りされていることを知る貴重な体験となりました。

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お忙しい中、朝早くから準備をし、講演をして下さった小倉屋のみなさん、本当にありがとうございました。