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ゲストティチャー part4

「プロフェッショナルたる前に人間たれ」

 

本日のゲストティーチャーは堂島ホテルで働く営業課の佐藤陽祐さん。表コミの近くのホテルで、都会の中にありながら、大変落ち着いた雰囲気のホテルです。しかし、高価なので、近くてもなかなか行くことができません。そんなホテルの営業を行う佐藤さんはとても清潔感のある方でした。

 

佐藤さんは奈良大学の心理学部を卒業後、今の会社に就職されました。在学中はブライダル関係のお仕事を目指していたが、女性の方の募集が多く、今の職業を選ばれたそうです。心理学部で学んだ集団心理などは多少は役に立っているかなぁとおっしゃっていました。また、就職1年目は居酒屋で働かれていたとのことで、仕事には異動や内容が変わることも教えて頂きました。今はホテルで、宴会やイベントを行う営業を行っています。

 

佐藤さんの仕事に対して大切にしていることは、『打ち合わせの際の相槌・相手の話を最後まで聞くこと・笑顔・身だしなみ』です。自分のイメージがそのままホテルのイメージになるということを意識されていました。「私は要領が良くないので・・・」と繰り返すお話に、決してそうではないのでしょうが、佐藤さんの人柄が伝わってきました。お客さまに期待以上のものを提供したいとの思いから日々働かれているそうです。

 

「プロフェッショナルとは?」との生徒からの質問には、堂島ホテルの元社長さんの言葉で「プロフェッショナルたる前に人間たれ」という言葉をお話し頂きました。この人間たれには、お互いに気持ちよく過ごすことができる思いやりや心遣いが大切だということでした。これまでの失敗に対しては、誠意を持って謝るために電話ではなく、訪問して謝罪すること、相手にこまめに連絡を取るそうです。失敗というマイナスからそのフォローをしっかりすることで、印象強くなり、プラスに転換できたこともあるそうです。マイナスをプラスに変える視点はどんな時にも必要だと感じました。

 

最後の10分の時間では、挨拶の実演、練習をさせて頂きました。人の第一印象は視覚情報が55%、声のトーンや間が残りの45%を占めます。また、時間としては、15秒で決まってしまうそうです。つまり、15秒でいかに売り込むかが勝負ということです。挨拶にはいくつか種類があり腰を曲げる角度が異なります。「会釈15度、普通礼30度、敬礼45度」だそうです。生徒も全員起立し、まずはまっすぐ立ちます。「上から糸で吊るされている感じで・・・」との声かけに背筋がぴっと伸びました。そこから佐藤さんの「ありがとうございました」との声に続き全員で「ありがとうございました」と言い、「1・2・3・4・5」の合図で礼の練習をしました。この言葉と動作を別々に行うことを分離礼と言うそうです。何度か練習した所でチャイムが鳴りました。最後は全員で敬礼をし、気持ちよく終わることができました。

 

 

営業という仕事には様々な種類があること、また、身だしなみや挨拶の大切さを改めて学ぶことができました。

 

お忙しい中にも関わらず、お越し頂き、お話下さった佐藤さん、ありがとうございました。いつか、堂島ホテル(http://www.dojima-hotel.com/index.php)に泊りに行きたいと思います。