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生活力part4「認知症サポーター」

認知症サポーターになろう!!

 

 

生活力の4回目は認知症サポーターとなるための講座でした。この講座は全国で認知症についての知識を広め、誰もが安心して暮らせる社会を目指して行われている取り組みの一つです。大阪西区社会福祉協議会から6名の方がお越し下さいました。

 

認知症は自分の身近な問題であること、無関心ではなく、知ることが大切だということを学び、その後、認知症の方への接し方の例と悪い例を劇で見せて頂きました。悪い例では、物忘れをしてしまうおばあさんに対して、一気にたくさんのお願い事をし、出来ないと怒るというものでした。いい例では、一つずつお願いをすることや、「ありがとう、助かるわ」との声かけがありました。短い言葉でゆっくり会話することが相手も安心させ、心地よく過ごすことの出来るポイントだと教えて頂きました。

 

認知症の方への関わりの7つのポイントとして

①見守る

②自然な笑顔で落ち着いて対応する

③一人で声をかける

④前から声をかける

⑤目線を合わせる

⑥穏やかにはっきりとした口調で

⑦相手の言葉に耳を傾ける

 

そして、3つの「ない」として

①おどろかせない

②急がせない

③自尊心を傷つけない

 

ということが大切であると教えて頂きました。

認知症サポーターとは、何か特別な事をする訳ではなく、応援者として、理解し、温かく見守ることをして欲しいとおっしゃっていました。

 

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最後に、ある子どもが行った実験で、二つのみかんがあり、一つには毎日「ありがとう」と話しかけ、もう一つには「バカ」と話しかけました。すると、ありがとうのみかんはキレイなまましぼみ、バカと言ったみかんは腐ってしまったそうです。これは人間も同じで、「ありがとう」や「助かるよ」と大切にすると安心して元気に暮らせるのだと教えて頂きました。西区のみなさん、貴重な体験ありがとうございました。この講座を受講した生徒は認知症サポーターの認定を受けました。家庭や地域で認知症の正しい理解とその方へ優しくそっと見守れる人になって欲しいと願います。