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カーニバル報告(1年)

 表コミ生にとって、企画から運営まで全てを自分達で担う行事、それが『とさぼりカーニバル』です。

 1年生にとっては、全てがはじめてのこと。不安と期待の中で話し合いが進んでいきました。昨年のカーニバルの様子をスライドで確認し、先輩たちが笑顔で販売をしている様子を見ながら、1年生も笑顔に。カワイイ着ぐるみのコスプレをしている写真を見て、女の子の目がキラキラ。みんなワクワクがとまりません。

 まず始めに行ったことは、自分達が作りたい・販売したい商品を決めること。ご飯とおやつ系に分け意見を出し合います。20種類以上の希望がでる中、そこから3種類に絞りました。みんなで決めた商品。それは、おにぎり・ホットケーキ・べっこうあめです。次は全体から各グループでの話し合いに移ります。ここからが話し合いの本番。各グループ、リーダーを決め、リーダーを中心に準備を進めていきます。スムーズに行く日もあれば、なかなか意見がまとまらない日も。みんな悪戦苦闘です。相手に上手く気持ちが伝わらない時、なぜ?どうしたらいいの?と考えたり、当日までに何をどう準備をしたらいいのか考えます。時には、カーニバルのことで頭がいっぱいになり、学校への一歩が重く感じた日もありました。しかし、この悪戦苦闘が生徒達の成長に繋がります。実践から学ぶことは多いと言いますが、今回課題を自分たちの力で乗り越えようとする姿を随所で見ることができました。試作や話し合いを通じて、少しずつ当日のイメージが出来上がっていきます。

 そして、本番当日。どんなことが起こるのだろうと前日からドキドキしていたスタッフの気持ちを大きく裏切る大健闘を見せてくれました。自分の役割を把握し、「次は販売担当だ」「○○さん、休憩だよ。お疲れ!」とシフト表をきちんと守る生徒たち。インフルエンザで急な欠席が多い中、「俺、やるで。」「これやって欲しいな」とお互いに声をかけ合い助け合う生徒たち。失敗続きで販売時間になっても商品ができない中、「焦らんでも、できるだけでいいやん」「幻の○○ってつけたら売れるかも」と明るくお互いを励まし合う生徒たち。生徒の言葉にドキッとした瞬間です。“成功体験を積ませたい”そんな想いでいっぱいだった私ですが、成功とは全てが上手くいくことを意味する言葉ではないことに気づかされました。辞書には、成功とは目的通りに成し遂げることと記されています。カーニバルの目的は、生徒たちが自分達の力で1つのことを成し遂げること。その中で個人の課題と向き合い、互いの存在を認めることです。今回、この目的は十分に達成され、生徒達の力の可能性に改めて痛感するカーニバルとなりました。

残念ながらカーニバルに参加できなかった生徒も含め、これからも1年生35名と一緒に成長していけたらと思います。感謝の気持ちとこれからもよろしくの思いをこめて、心からの“お疲れさま”を送ります。