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表コミ3期生卒業しました!

 3月8日。卒業公演の感動を胸にいだいたまま卒業式に臨み、3期生が旅立ちました。不登校経験をもつ生徒達が、3年間の高校生活を終え、大学の合否待ちをしている数名以外はすべて進路が決定して卒業です。

 ピアノの心地よい音楽の中、卒業生が入場して来ました。会場は来賓、保護者、在校生、講師・ボランティアの温かい拍手で包まれました。ミッションスクールである表コミの式は礼拝形式で行います。今日与えられた聖書の箇所は使徒言行録 20章35節『受けるよりは与える方が幸いである』これは大阪YMCAの年間聖句でもあります。校長からの式辞では、「安心できる環境と関係があれば人は変われる」このことを実際に見せてくれたのが君たちです。そして、聖書の箇所にもあるように与える人になって行って下さいという熱いメッセージが話されました。

 卒業証書は大阪YMCA国際専門学校高等課程とYMCA学院高校の2枚。この卒業証書は生徒達にとって重く、価値あるものです。卒業証書は全員、校長から全文を読んで手渡されます。授与の後は心の込もった握手をします。自分の高校時代の卒業証書の授与は「以下同文」と言われた記憶がありますが、一人ひとりに表コミでの頑張りを称え渡していく授与式に心が温かくなりました。

3年間精勤2人、3年次皆勤1人、精勤3人、3年次の努力をたたえた精励賞、優秀賞、3年間の努力、伸びをたたえた表コミ賞、校長賞、著しく成長したことをたたえる大阪府知事賞に笑顔が溢れました。

卒業生の3年間が凝縮したムービー「Memory」では、笑顔の写真が次々と映し出され生徒の成長が見て取れました。在校生による送辞では、先輩との楽しい思い出や助けてもらったエピソードと共にこれからに向けて「一期一会を大切に自信を持って歩んで行って欲しい」とのエールを送りました。その後、2年生による贈る歌は「空も飛べるはず」。「君と出会った奇跡がこの胸に溢れてる」との歌声に卒業生の目から涙がこぼれていました。ずっと男泣きの卒業生もいました。
Aさんの答辞では、「表コミに来て大きく学べたことは『成長』することです。自分で自分の成長を実感できた時、嬉しくて、こんなにも自信が生まれるんだと発見することができました。不登校だった経験は無駄じゃなかったんだなと思うことができました。」Bさんは「表コミの3年間はあっという間でしたが、中身はとても良かったです。何気ない会話がとても楽しくて家に帰るのが遅くなって怒られたことも今では思い出です。将来、教師になることが夢です。しかし、一番の夢は自分の給料で母と暮らすことです。」と2人らしい、自分たちの言葉で話してくれ、3年間の成長に感無量でした。
学科長からは「どんなことがあっても『生きていること』、親より先に命を絶つことは一番の親不孝。あなたがこの世に存在しているだけで十分」との想いが伝えられ、卒業生の成長への喜びに満ち溢れた暖かな式となりました。