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職場実習報告

表コミでは、2年生の春休みに希望を募り「職場実習」を行います。今年度は6名の実習生が、それぞれやってみたいと思う職種の会社へ実習に行くことになりました。実際に職場で仕事をされている方たちと一緒に仕事をし、「働く」ことについて考えます。

3年生になると、表コミを卒業した後のことを今まで以上に明確にしなければいけません。自分の将来を考えるこの時期、表コミ生にとっては希望と期待だけではなく、自分のことを見つめる過程で不安になることもあります。そんな生徒達にとって、職場実習が進路を考える上でのヒントとなり手助けになればと実施しています。

実習生は、バイトを経験したことがある生徒、中学校でインターンシップを経験したことがある生徒、社会経験を1度もしたことがない生徒と、経験度合が様々です。そのため実習の前には、全員共通して研修を行います。表コミの代表として実習に行く生徒にとって、大切な研修です。日頃は、友達?兄弟?と思うくらい仲の良い先生と生徒ですが、研修中は実習を想定し失礼のないような態度・言葉遣いを考え接します。実習生たちは、「学校に登校する」ではなく「会社に出勤する」というイメージで過ごします。このように、生徒一人ひとりの成長のスピードや特徴に応じて対応を変化できるのは表コミの特色です。この変化によって、表コミ生たちは自分のペースで無理することなく成功体験を積んでいくことができます。カウンターでの挨拶から始まる研修。声の大きさ、姿勢、身だしなみのチェックを受けます。生徒にとっては緊張の日々です。しかし、研修中常にスーツを着用している生徒たちの背筋はピシッと伸び、丁寧に伝えようという思いが全身から伝わってきます。

また、実習の前には先生と一緒に実習先へ挨拶に行きます。挨拶での生徒の様子は、緊張で声が出ない生徒、緊張しながらも姿勢を正し話を聞く生徒、メモ帳を取り出し担当の方の話を一生懸命メモをする生徒と多種多様です。しかし、実習生全員に共通して言えることは、受身ではなく実習を通じて学ぼうとする気持ちがあるということです。表コミ生にとって社会に出るということは、大変大きなステップを踏むことだと思います。最初はやってみようと思っていた気持ちも、研修中のしんどさや挨拶時の緊張に耐えかね途中でリタイアしたいと思ったかもしれません。しかし、その最初のステップを乗り越え、今一人ひとりがそれぞれの実習先で自分の持てる力を最大限に発揮しています。表コミ生の頑張りはもちろん、その頑張りを受けとめ支えて下さっている実習先の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

すでに実習を終えた生徒、現在実習中の生徒、これから実習へ行く生徒。それぞれにとって、今回の実習が学びの場となり、「自立への歩み」の一歩を踏み出すことができますように願っています。CIMG5012.jpg