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LD学会報告

学会での「表コミの取組」発表終わりました。

LD学会1.jpg10月の連休、愛知県立大学で日本LD学会第19回大会がありました。この学会は7000人を超す大人数の学会で、教育に関わる人が中心に、医療、行政、福祉関係者で構成されています。表コミは「多様な不登校経験を持つ生徒達の高校の取組」~表現・コミュニケーション学科の事例から~として、自主シンポジウムを実施し、仲間づくり、性教育、教科(学習)などを5人のスタッフで発表しました。

外部での発表は初めてのスタッフもいて前日までばたばたでしたが、それぞれが協力しあい、表コミの取組を客観的に捉えられた良い機会でした。パソコンを持参したものの、データは学内のサーバーの中に!!という大ハプニングもありましたが、なんとか乗り切りました。

指定討論者の鹿児島大学教育学部教授の内田芳夫先生から下記のような講評(要約)をいただきました。

・教育課程から、学びあう仲間の共感性をいろいろな場面で大切にしていることがわかる
・性教育ともつながるが、学習の中で、生きることの共感、命の継承がなされている
・今学校にいる時間、空間において仲間との共感、子どものニーズにあう様々な教科を導入し、

 共感ができるようになっている
・可変性をもった教育課程は良い学校の指標といわれているが、表コミはこれが財産になっている

・通常の学校では教科講師と特別支援教育との連携に問題があるが、サポートクラスの存在など、

 物理的、日常的に連携していて今後の支援のモデルになっている
・表コミの性教育は予防だけではなく、生きることを実践している。人から愛される、信頼される

 対象に誰もがなっていることを気づかされる
・「寝た子を起こすな」と性教育はいわれるが、生きることの性教育となっている
・ワークショップにより距離間(感)を定着している
・親子、家族の関係が源泉になっていることも関心がある
・トラブルを人格発達の契機としてとらえている。そこに専門家とうまく連携している
・卒業後も生徒への取組を続けているなど、ライフ ロング エジュケーション(生涯学習)の

 取組がなされている
・一市民としてどう生きるか、生きている感覚を生活を通して丁寧に取り組んでいる実践発表で

 あった
・教育現場で求められていることを発信している。今後このようなシンポジウムや冊子にして、

 この実践を人々の目に触れる工夫をしてはどうか