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体験を通しノーマライゼーションを学ぶ

車イス・目隠し体験

 

 

総合学習の時間に、YMCA会館7階にある大阪YMCA国際専門学校スポーツ&ウェルフェア学科の先生を講師に招き、車イス・目隠し体験を行いました。

 

車イス2.jpgまずは、車イス体験から。3人組を作り、車イスを押す人・乗る人・見守る人に分かれ、体験をしました。足を怪我して歩けなくなることは誰にでも起こりうること。だからこそ「自分と関係のないこと」ではなく、自分のこととして体験し感じて欲しいとの講師の言葉でスタートしました。最初は不慣れな生徒たちでしたが、学校近くの公園に着く頃には随分スムーズに押すことができていました。車イスに乗っている生徒からは、「楽だ~」との声も。最初は、単純に歩く力を使わなくてよいことに楽だと感じていた生徒も、視線の高さの違いやちょっとした段差が「怖い」と感じたり、車イスの方の不便さを実感し、一人で行きたいところに行けるという当たり前のことに感謝する生徒たちでした。公園では、坂道の押し方や段差を登り降りする方法を教わり、チャレンジ。自然に「上げますよ」と押す人が車イスに乗っている人に声をかける姿が印象的でした。

 

目隠し1.jpg

 

 

目隠し体験では、校内の階段を2人1組のペアになり、一人はアイマスクを付け、一人が腕を組んでサポートをしました。講師曰く「階段をマスターすれば、どこでも大丈夫」だそうです。目隠しされた生徒は階段が終わる時に怖いと感じたと素直な感想を述べていました。

 

信号や車のある道路で青点滅を無理矢理渡ろうとしない、車との距離が随分あっても、止まって待つ。表コミ生のこの慎重な姿勢はヘルパーに向いている!!とのコメントを最後に講師から頂き、満足そうな表コミ生の姿がありました。

 

 

 

 

 

 

 

<生徒の感想より>

・乗る人になってみて、楽だと思ったけど、足が疲れるし、寒いと感じた。

・実際に盲目の人はすごく不安なんだろうなと思った。

・押す人は命を預かっているんだということに気付いた。

・段差がとても気になった。バリアフリーがもっと進むといいと思った。

・乗っている人に配慮しながら、障害物を避けて押していくのは難しいと思った。