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いのちについて学ぶ
『たったひとつの命だから・・・』
皆さんだったら、この言葉の後にどんな言葉を続けますか?
あるラジオのコーナーから始まったワンライフプロジェクト。様々な人が、上記の言葉に続く言葉を考え、視聴者にメッセージとして紹介されました。それが、本となり、今では3冊の本が出版されています。この本を使用し、1年生の性教育の一環として、「いのちの大切さ」について考える時間を持ちました。
授業では、いのちの誕生までの過程を確認し、自分が自分として生を受ける確率が大変低いことを学びました。また、家計図を使用し、自分のいのちが存在する前に、どれくらいのいのちが存在するのか。そして、誰か1人でもいないと自分は存在せず、いのちがつながらないこと。自分のいのちは、受け継がれてきたいのちであり、未来に受け継いでいく大切ないのちであることを学びました。
最後に、本を使い、1人ひとり「たったひとつの命だから」に続ける言葉を考えました。
本の中には、いのちを授かりたくても授かることのできなかった女性が、いのちの誕生の奇跡を伝えるメッセージがあります。その女性のメッセージを読むと、教室は静まりかえり、生徒たちは真剣に耳を傾け聴いていました。
性が氾濫している世の中で、どんな性教育をしていくか。高校生の大切な時期に、どんなメッセージを伝えていくか。それは、永遠の課題かもしれません。しかし、表コミでは、大人から一方的に教える性教育ではなく、生徒と共に考える性教育を行っていきたいと考えています。過去の経験から自尊感情の低い生徒が多い表コミ。そんな表コミ生が、自信を持っていのちを歩いていけるように今後も取り組んでいきたいと思います。
【生徒の感想より抜粋】
・普段当たり前のように生きているから、こんなことをあまり考えたことがなかった。
命は大切だとおもっていたが、今まで以上に大切にしようと思った。
・この世のすべての人間に生きていることに意味があるのだと思った。
・今ある私の命はもしかしたら生まれてこなかったのかもしれないと思うと、何となく悲しいし、
いのちがあるというのはとてもありがたいことだと改めて思いました。
・親への感謝、関わってきた人への感謝の気持ちが、まず現れました。
・母や父に授かった命だからこそ、自分のからだを抱きしめたいと今一番感じる。
・自分は生まれてこなかったら良かったと思ったことがある。でも今は、生まれてきて
良かったと思う。やっぱりこの世はいいと思う。
・命がないと自分はない。そう思えるようになった。
・心に段々と涙があふれてきそうになった。
・今まで思っていたよりも命はとても大切だということが分かった。
・改めて命の大切さを感じました。この命を授けてくれた母と父に感謝したいです。
この話を息子ができたら聞かせてあげたいです。