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バスケットボール大会開催!

体育館に響く音。ドリブル音から生徒たちの笑い声に

 

 

昼休み自由に使用できる体育館。

4月、バスケットボールの音が響く。体育館には、3名の表コミ生。1人黙々とシュートをする者、1対1をする者。みんなでバスケットを行うイメージはなく、それぞれが自分の時間を楽しんでいる様子。

それから、半年後の9月。体育館には15名以上の表コミ生。自分たちでチーム分けをし、バスケットボールの試合を行う生徒たち。たった3名から始まった空間は、いつの間にか熱気に溢れていました。中には、「先生、僕は何をしたらいいですか」「僕のポジションはどこなんでしょう」と聞きにくる生徒も。そんな生徒たちの姿に、当初は見ているだけだったスタッフも、生徒たちのバスケ熱に刺激を受け、大きな声で応援するようになりました。

 

そして、それから3ヶ月後の12月。自分たちから行動を起こす生徒たちの意欲を形にできないかという想いをこめ、バスケット大会を企画しました。参加者は希望者のみ。バスケットをしたい!と思った人は、上手い下手に関わらず誰でも参加できます。10名ぐらい希望してくれたら試合ができるかなと思っていると、なんと20名もの参加がありました。101215-1.jpg

 

 

 

まずは、スポーツの基本であるフットワークから。なぜこの動きが大切なのか、1つずつ確認をしながら動いていきます。慣れない動きにも一生懸命挑戦しました。

 

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その後、ドリブルワーク。「目線は進行方向」と頭で分かっていても、ついついボールを追って下を向いてしまいます。少しずつ、少しずつ・・・。

 

 

 

 

 

その後、ペアを作り、「よろしくお願いします」の気持ちをこめ握手。ペアでパス・シュートの練習を行いました。自然と「ナイスシュート!」「どんまい、どんまい」「上手い!!」と出る声に、清々しい気持ちになりました。

 

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そして、いよいよ試合です。まずは学年関係なくポジションで分けた3チームでの総当り戦。1チーム7~8名で、誰がいつ試合に出るかを各チームで話し合います。最初は試合に出る人だけを決めていた話し合いでしたが、試合回数を増すごとに戦略を考える声がちらほら。審判をするスタッフの笛にも自然と力が入ります。

 

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2回目は、各学年+スタッフでチームを作り試合を行いました。さすがと思わせるチーム力で試合に臨む生徒を前に、全力を出しきるスタッフ。しかし、1度火のついた生徒の体力・気力に勝るはずがありません。練習をしなければ・・・と心に誓うスタッフでした。

 

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最後は、全員が1つの円になり手をつなぎ、「ありがとうございました!」の挨拶で大会を締めくくりました。随所に見られた生徒同士の絆。いつもだったら何となく気恥ずかしくてできない声かけや行動も、スポーツの場面では自然とできます。改めて、表コミ生の持つ力・スポーツの持つ力を感じる時間となりました。

 

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もともとバスケットが大好きだった私には、表コミで体育を教え始めてから持ち続けている夢があります。それは、「表コミ生でバスケットボールチームを作り試合に出る」こと。いつかみんなでと思いながら6年。ついにここまで来たかと、生徒たち以上に熱くなるスタッフです。