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絆を確認した六甲オーバーナイト

1年間の成長をふりかえる場。そこには絆がありました。

 

 

冬から春に変わる節分の日、六甲山のふもとの駅からは春を感じさせる緑の山でしたが、山頂付近の六甲山YMCAは池には氷が張り、グランドは白銀の冬の世界でした。表コミ1年生にとっても冬から春に変わり、1年のしめくくりの時期。さらなる成長の可能性を感じた六甲オーバーナイトとなりました。生徒たちが自発的に活動する場面が多く、安心して自分を表現する場所があることで、お互いを活かし合う力が発揮されました。

 

今年の六甲では、卒業公演の前座となる韓国の伝統的な大衆演劇「マダン劇」の練習を行い、練習中は1年生の熱気でいっぱいでした。普段の学校生活では見えにくかった生徒の表現力が引き出され、クラスメイトの新たな一面を発見する時間となりました。これは、日本人が初めて取りくむという演劇で、今後新聞社からの取材が予定されています。

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六甲委員の生徒が考えたプログラムでは、自分の役割を十分に果たした上で、互いをサポートし合う姿が多く見受けられました。最初は自信のなかった六甲委員も、話し合いを進める中で、自分達に「四皇」という名前をつけ、互いに励ましあい、準備から当日の進行まで自分達の力で行うことができました。参加したクラスメイトも、四皇のプログラムを大いに楽しみ、あたたかい拍手で無事にプログラムが終わりました。

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夜の活動では、暖炉の火を囲み、未来に向けての自分の願いを発表しました。入学時は、人と話をすることが苦手だった生徒一人ひとりが火の前に立ち、皆の前で自分の想いを伝えました。長い沈黙を破って勇気を出して前にでてきた生徒に、自然と思いやりあふれる拍手が起こり、頑張れ!という気持ちでみんなが迎えました。あたたかで感動的な時間となりました。その後の宿舎では、就寝時間を忘れ、朝方まで語り合っていた生徒たちもいたようです。

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帰属意識、仲間意識が一層深まり、自分の居場所を見つけた生徒たちのこれからの成長が楽しみです。

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