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互いを認め合えた修学旅行

『共に生活する』ということ

 

 

晴天に恵まれ、一人ひとりが着実に成長した4泊5日。

「長くて嫌や」「スキーしたくないわ」「行きたくない」そんな声を聞きながら、楽しく充実した修学旅行になることを願い、生徒と共に準備を進めてきました。

 

生徒たち自身で決めた生活班のメンバー。「全員が気持ちよく決まる方法」という約束の下、互いに納得の行く班を作ることができました。

話し合いの中で、自分も相手も納得のいくものにするということは大変難しいことです。しかし、生徒たちは自分たちの力で決め、班決定後は、修学旅行へのモチベーションが上がるのを感じました。

 

当日は、夜行バスに揺られること9時間、途中休憩を挟みながら、長野県にある志賀高原スキー場に向かいました。到着後、少しの休憩を挟み、いざゲレンデへ!

半数以上が初心者の中、慣れないブーツとスキーに悪戦苦闘しながらも、参加者全員がスキー板を付け、滑ることができました。

 

2日目は、例年生徒たちは、筋肉痛になり足や腕が痛くなります。そんな痛さから、「休憩したい」と数名の生徒が言いに来ました。「午前中だけでもやってみたら?」そんな声をかけると、「じゃあ一回だけ」と自分の気持ちにぐっと打ち勝ち、ゲレンデへ向かった生徒。今季一番の晴天とインストラクターが言う程の天気に、キラキラと眩しい雪山に気分も高まります。気付けば、初心者の生徒がリフトに乗り、初心者コースをスイスイと滑っています。何度も何度もこけながら、起き上がる時間が早くなっている生徒も。経験者だった生徒の滑りも1日目とは明らかに違います。ボーゲンで滑っていたはずの生徒が、パラレルターンに近づいているのが、分かります。この日は表コミならではの講習後のフリー滑走を行いました。希望者は半数の15人。なだらかなコースをのびのびと自分のペースで滑りました。

 

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夜はゲーム大会。落語に始まり、生徒主催の意思疎通ゲーム、ジェスチャーゲームと続きます。ランダムに組んだグループにも関わらず、全員で楽しい時間を過ごしました。ジェスチャーゲームではこれまでの行事を再現し、2年生にしか分からない小ネタが挟まれていたり、あまりにも上手な再現に部屋中が笑いに溢れました。

 

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いよいよ最終日。自分が上手になっていることを実感し、同時に仲間が上手になることを実感しながら、スキー講習を行いました。インストラクターの先生ともすっかり仲良くなり、生徒のリクエストにより新しいゲレンデへくりだすグループもありました。生徒同士でコツを伝え合う姿も多く見られました。「この時に親指の方に力いれるねん」「俺の滑りどうやった?」「おーい大丈夫?」普段はあまり話すことのない生徒同士もスキーという共通の目的の中、互いに声をかけ合っていました。

 

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宿舎での最後の時間、全員で振り返りを行いました。一つの輪になり、修学旅行の感想を話します。「○○くんがこけた人を助けていた」「食事担当じゃない人達が担当の人を手伝っていた」「成長している仲間、自分を感じることができた」と全員が発言し、互いに受け止めあう雰囲気でした。身体の成長、スキー技術の獲得と同時に精神的にも強くなった生徒にスタッフ一同嬉しさでいっぱいになりました。

 

生活班では、互いに協力すること・時間を意識すること。ゲレンデ班では、新たな関わりが生まれ、目に見えて成長を遂げた5日間に、3年生への期待が膨らみました。

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