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3年生 最後のマナー授業

マナーの最後の授業は「Rainy day note」


3年生の「マナー」は、挨拶・姿勢・身だしなみからはじまって、教室・公共・食事のマナー、敬語等、人として必要なエチケットとマナーを学び、すてきな高校生をめざしています。

Sクラスの最後の授業では、マナーを離れて「Rainy day note」を作りました。
これは、アメリカのベトナム戦争後のことです。ある高校の同窓会で、一人の母親が元教員に「あの子が大切にしていたものです」と示した小さなメモ。それはその教員が、クラスの一人ひとりにあてたその生徒の良いところをいっぱい書いたメモでした。戦死したその子の胸のポケットに入っていたというのです。「戦地の過酷な中、あの子は何度もこれを取り出して、自分を励ましていたのでしょう。いつ死ぬかわからない状況で、これは生きる力になっていたと思います。」と母親は涙ながらに語ったそうです。つらい時に力をあたえてくれるもの、それが「Rainy day note」です。

3人一組になり、2分間、二人はその横にいる生徒の良い所を話し続けます。その生徒は決して口をはさまず、それを黙々と書き写します。最初は「照れくさい」「いやや」と言った生徒も、スタートすると真剣です。「人間らしい」「人として一番大切なものを持っている」「人を大切にする」「控えめだけどしっかりしている」「努力家」「いいこだわりがある」「誰に対しても同じ態度」「周りをよくみている」「困っている人を見つけられる」「いいセンスをしている」「繊細」後から後から仲間を認める言葉が溢れます。皆、本当によく理解しています。3年間の積み重ねを感じさせられました。