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総合学習「ピースおおさか見学」
平和について考える
表コミの平和教育の一環として「戦争が日本であったという事実を知っていて欲しい。そして、その体験の話を直接聞いて欲しい」という目的で、ピースおおさか(大阪市中央区)へ見学に行って来ました。
自分たちの生まれ育った日本、そして大阪で起こった出来事を知るべく、資料や写真、絵などを見ました。
大阪大空襲があったことを初めて知り、驚いていた生徒も多くいました。「原爆の事はこれまでに学んだことがあり、広島と長崎がその被害にあったことは知っていたけれど、大阪にもこんなに大きな爆弾が落とされていたなんて」と自分の身近な所で起こった出来事とは思えない様子でした。
また、資料を見る生徒の眼差しは真剣そのもの。
過去の歴史に学ぼうとする姿に感動しました。
戦時中の戦士の姿を捉えた写真を見た生徒は「悲しみが込み上げて来た」と話してくれました。生徒たちの祖父や祖母は戦争体験者の方もいらっしゃるようですが、直接話を聞いたことはあまりないようです。私の祖父もそうですが、戦争体験をした方はやはり辛い苦しい体験としての記憶であり、積極的には語ることはありません。しかし、「教えて欲しい」と願えば、語っていただけることもあります。
次週、その貴重な体験を語って下さるのは、表コミがスタートした時から関わって下さっている元美術の講師であり、現在は園芸ボランティアとして表コミを緑いっぱいにして下さっている70代の方です。今回見たり読んだりして感じた事を胸に、体験談を聞くことで、平和への学びを深めていきたいと思っています。
【生徒の感想より】
・平和とは何か?ここに来るまでは争いのない世界。そう思っていました。それは今でも変わることがありませんが、もう少し深く考えて見たいと思いました。
・さまざまな写真や映像などを見て、戦争なんて絶対に起こって欲しくないと強く思いました。亡くなった人たちが写っている写真を見たときは、怖くてぞくっとしました。
・戦争は広島・長崎だけに被害を受けただけではなく、私たちが住む近畿地方、関東地方にも被害が出ているので、当時住んでいた人たちは、辛くて、苦しくて、悲しかっただろと思いました。
・第二次世界大戦が終わった後も、ほかの国などではまだ戦争が続いているので、気になりました。この地球のかけがえのなさ、生命と人権の尊さを問い続けることにより、平和意について考えていかなければならないと感じた。