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六甲オーバーナイト報告
ゆっくり自分達のペースで・・・
1年間の締めくくり“六甲オーバーナイト”に行ってきました。
今年は残念ながら雪という贈り物がなかったものの、六甲YMCAの雄大な自然の中を元気に走り回る生徒やあったかい部屋でゆっくりと本を読んだり絵を描いて過ごす生徒など、それぞれのペースで1泊2日を満喫しました。
卒業公演の前座で行うマダン劇の練習から始まった六甲オーバーナイト。初めて7期生の演技をじっくりと見て、改めて生徒達の表現力に驚きました。1月から始めた練習がみるみるうちに形となっていく。既存の物語や枠組みに捉われない考え方や演技に、3月3日が楽しみです。
合宿の様に集中的に練習に取り組んだ生徒達を待っていたのは、おいしいご飯。集中して頑張ったからこそ、そしてみんなで食べるからこそ、また一層おいしく感じたことでしょう。
夜のプログラムでは、暖炉の前で1人ずつ自分の願いを話しました。静かな場所で自分の声だけが響く中、自分の想いを発表することは、大変難しいことです。日頃から生徒の前で授業をしている私たち大人でも、一歩出る前にためらいを感じるくらいです。それでも参加者全員が発表しました。勇気をふりしぼり自分の力を信じ発表した生徒。クラスメイトの力を信じ勇気が出るのを待ち続けた生徒。強さと優しさの両方を持っている生徒達にたくさんの可能性を感じました。みんなの願いが天まで届きますように・・・。
2日目は、六甲委員によるプログラムからスタートです。1ヶ月前から毎日昼休みと放課後に残り、みんなが楽しめるプログラムを目標に話し合いを続けました。自分達でつけてくれた六甲委員の名前は、“クローバー”。六甲委員は4人。4人がそれぞれの葉の形を持っている。でもバラバラではなく1本の茎で繋がっている。今年の六甲委員にピッタリのネーミングです。当日は、心理ゲームと紙飛行機大会。教員チームも真剣に参加し生徒達と勝負したくなるくらい楽しいプログラムとなりました。何度も言われた「先生、大人気ない!」と言う言葉。だって楽しかったんだもん。毎日話し合いをした成果がバッチリ出たプログラムとなりました。
昼からは自分と向き合うプログラム。未来の自分に宛てた手紙を書きました。みんな便箋に向かい、一言も話さず、未来の自分に手紙を書きました。内容は本人しか知らない特別な手紙です。1年後、どんな風にこの手紙を受け取り読むのでしょうか。
そして最後は、“クラスのみんなへのメッセージ~今伝えたいこと~”を一人ひとり書き、みんなで共有しました。一部を紹介します。
・クラスメイトでありがとう。
・7期生のみんながいてくれたから、毎日学校に来ることができました。
みんなと過ごせた11ヶ月、めっちゃ楽しかった!みんな、ありがとう!
7期生のみんな大好き。
・僕を支えてくれたクラスメイトの友達、ありがとう。
・1年間、本当にいろいろあったと思います。
来年も今と一緒のメンバーで新学期を始めたいです。
・こんな自分を受け入れてくれてありがとう。
・私を成長させてくれて、どうもありがとう。優しくしてくれて、ありがとう。
そして、今まで悪いことや言い方をしてごめんなさい。・・・ここに来て良かった。
・クラスのみんなと出会えて良かったです。ありがとう。
・みんなと一緒に過ごせていること。たくさんありがとうと伝えたいです。
これからもずっとよろしく!
・もっとみんなと一緒にいたいなぁ。
他にもたくさんステキな言葉がいっぱいでした。寒い寒い六甲でしたが、7期生の優しさとあたたかさで心はポカポカの六甲オーバーナイトでした。