トピックス

古文助動詞オリジナルキャラでカードゲーム化!

難解古文は助動詞オリジナルキャラクターをカードゲーム化。苦手を克服!!

助動詞27種類をキャラクター化しカードを作成。クラスが変った!

 

 

●「受験古文」は生徒にとって苦痛

3年生のうちの1クラスは進学のための「受験古文」があります。しかし生徒にとっては、苦手な文法、なかには受験には不要、7時間目(15:50-16:40)ということでやる気がまったく生まれず、といって受験に向けてのレベルをおとせず、国語教員はずっと打開策を考えていました。

 

●打開策・手始めはプリントに画像はりつけ

プリント表紙の「キソプリ」のアニメっぽいフォントに反応する生徒達に教員はヒントを得、そこから教職員で頭をひねり、プリントが8割できた人の中からじゃんけんをして、勝った人が自分の好きなイラストを次のプリントに貼ることにしたら、盛り上がること。盛り上がること。


 「古文、萌~」
このプリントになってから、テンションが4倍くらいあがっている生徒もおり、自分の好きなイラストを貼ってほしさにプリントの質は全く落とさず、生徒の取り組みのすばらしさに唖然とするばかりでした。

 

なかには大好きな電車の写真を撮りためていたものを持参した生徒もおります。

ある生徒は写真。特急「能登」。教員の名前(能登)をかけたものです。

 

●さらなる打開策 助動詞を擬人化

教員はますます工夫を重ね、親しみのない27の助動詞の活用形を覚えるために助動詞をキャラクター化し、教員の妹(中学生)に絵を書いてもらいました。
例えば4つの未然形のキャラクターは青い髪の女の子。
女の子の着物には「しむしむしむしむ・・・」「まほしまほし・・・」と未然形模様が並びます。

●生徒の変化

このことにより、出席率のアップ、問題を残さず全部解く、小テストの点数がアップするなど大きな変化がでてきました。それだけではなく、生徒の苦手意識が減り、やり方をやれば「やればできる」という自信が生まれました。

 

●そして情報科と連携。いよいよカードゲーム化

この大きな古文旋風を受け、情報科教員がカードゲーム化を提案。10月より、情報の授業で、「古典文法カードゲームプロジェクト」を発足。リーダーを中心に話し合いを重ね、プロトタイプを作成。実際にゲームして問題点を浮き彫りにし、カードデザインとルールを確立していきました。そして、卒業間近の1月に完成しました。

「カード」だけでなく、「ルールブック」と「メイキングビデオ」まで!

高校生活の思い出をいつまでも。そして、後輩たちにも、楽しんで古典文法を学んで欲しい。そんな3年生の気持ちのこもった力作です。

 

最終授業には、他の教員もかけつけ、全員でカードゲームをしました。

来年度以降に、どうデジタルコンテンツ化ができるか検討予定です。

4月、古文教員が暗い顔で、「受験古文、どうしましょう。。。。」とつぶやいていたのが、ウソのようです。

 

 ・「きそぷり」イラスト計画

 ・助動詞「擬人化」計画

 ・カードゲーム化計画

 

これだけの作業を経て、得たもの。それは、クラスのやる気と、盛り上がり。

そして、教員を越えるほどのレベルの知識と興味を持つ生徒を生んだこと。

「生徒が自分を越えていく瞬間に立ち会えるって、こんなにうれしいことなんですね♪」教員の言葉です。