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料理人に学ぶ大切なこと

 

回のゲストティチャーは、お招きして3度目となる某一流ホテルの料理人“山本紀和さん”です。授業のスタート時に、「こんにちは」と生徒と挨拶を交わされた山本さん。生徒からは気持ちの良い挨拶が返り、山本さんは「今までで一番大きく返ってきた。これまでは、やり直しをしたこともあったが、今回はなしですね」と伝えてくださいました。山本さんが大切にしていることの一つがこの挨拶であり、返事だそうです。誰かに認めてもらうためには、挨拶や返事をすることで認識してもらうことが必要不可欠だと教えていただきました。山本さんの話はこう続きます。

 

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「仕事の中で嬉しいことは料理を食べた人に喜んでもらうこと、今日、美味しかったよと言ってもらえることです。辛いことは不規則な時間に働くので、生活リズムが崩れがちになること、上司から怒られることです。一番気をつけていることは体調管理です。社会に出て行く準備でもあり、社会人としての基本です。また、挨拶と同じく大切なこととして姿勢があります。注意されている時にこそ聞く姿勢が大切です。

 私にとってプロとは、自分が納得して自信を持って料理を出すことだと思います。人と比べてではなく、自分が責任を持って料理を出すことがプロです。社会に出てから勉強することが本当に多くあります。学び続ける姿勢を持つこともプロの姿勢の一つだと思います。」

 

 

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話の後、コレクションでもあるという包丁を見せていただきました。また、大根を使っての実演もあり、かつらむきや千切り、桜の花びらを作って見せていただきました。生徒達は息をのんでその手の動きを見つめ、プロの仕事に触れることができました。お忙しい中、表コミ生のために時間を作ってくださり、講話をいただいた山本さんに心より感謝致します。

 

 

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〈生徒の感想より抜粋〉

     自分の知らない人のために心を込めた料理を出すということは、とてもすごいことだと思った。

     料理人の営業時間の長さにびっくりしました。お話を聞いて自分も料理をしてみたいと思いました。

     包丁が透けるくらい薄い大根のかつらむきやにんじんの飾り切りに見とれました。店によって働き方が違うという話を聞いて社会に出てからの勉強(学ぶ姿勢)って大切なんだと思いました。

     話を聞いて最も印象に残ったのは、社会に出たら挨拶と聞く姿勢が大事だということでした。どちらも私にとって苦手なことなので、社会に出た時に困らないように、今から練習します。