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優しさ溢れる保育士の仕事

 

回は、表コミと同じ建物の一階にあるとさぼり保育園の“木山敦子先生”から、保育士という職業についての話を聞きました。映像や実際のおもちゃを見ながら、子どもと関わることを学びました。

 

「子どもたちは保育園で生活をしています。幼稚園との一番の違いは、保育園は保育に欠ける子どもが来るということです。保育に欠けるとは、保護者が何らかの事情で保育が十分にできないことです。保育園は保育に欠ける子どもたちの生活の場、つまり家の変わりを担うことになります。学校ではありませんので、緊張しない、リラックスな空間を作ることを心がけています。保育士の仕事は育児つまり生活すること(ご飯を食べさせたりオムツを替えたり)と教育、これは遊びを指します。子どもたちは遊びの中から多くのことを学んでいきます。例えば、スプーンを使うためには、手首を回す動きが必要ですね。この動きを練習するために保育士がおもちゃを作り、遊びながら練習できるようにしています。大きな輪を腕に通すおもちゃ。これは何の練習だと思いますか?そうです。これは、服を着る練習になりますね。こんな風に遊びを通して身の回りの自立を促していきます。最後に、みなさんが、いいお父さん、お母さんになってくることを願っています。」

 

 

 

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生徒からの質問には今年保育士になったばかりの別の先生から、お手紙で返事をいただきました。

 

・心掛けていることはなんですか?→子どもの気持ちを理解することを心掛けています。

・やりがいを感じる時はどんな時ですか?→子どもが自分を求めてくれたときや子どもたちの成長を発見した時です。

・子どもが泣いた時どうしますか?→なぜ泣いているのか考えて、泣きたい気持ちに共感するようにしてます。その後、ある程度共感できたと思ったら、他の遊びに誘うようにします。

 

同じ建物の中ですが、直接お話を聞く機会はなかなか持てない保育士の方の講話が聞け、誰もが自分もしてもらった記憶のある保育について、振り返ることができた時間となりました。

 

 

<生徒の感想より抜粋>

     市販のおもちゃよりも手作りのおもちゃの方が多く驚きました。子ども達のことを話される木山さんはとても素敵だと思いました。

     幼い頃、保育士さんにすごく面倒を見てもらったので、面倒をみてくれた保育士さんにまた会いたいと思いました。

     保育士さんが子どもの世話を「全て」するのではなく、子どもの自立心や日常的な生活動作を学ばせる工夫をしているのが、よく考えられているなと思いました。私たちが大人に成長していく中で、子どもの頃の良さを保ったまま、成長していきたいです。

     ゆったりした話し方が印象に残りました。人を褒めるポイントを見つけるのがとても早くてすごいと思いました。