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3年生 広島修学旅行(平和学習)
8月2日、3日にかけて、3年生は修学旅行(広島平和学習)に行って来ました。このプログラムは2期生からの要望で実現したもので、3年間は生徒と教員の有志による行事でしたが、ぜひこの体験を希望者だけでなく学年全体にしてほしいとの思いから、昨年度より3年生全員での行事となりました。
今回の目的は、表コミ最後の宿泊旅行の中で、改めてクラスの仲間と交流を深めること。
そして、広島の被爆を通して平和の大切さ、尊さを学ぶことです。
ホームルームや授業で平和学習を積み重ねてきた締めくくりとなる旅行です。
初日朝、集合場所には20分前から半分以上の生徒が集まり、遅刻もなく6期生32人全員が時間通り集合。その後も移動のたびに素早く全員が行動し、広島では予定時刻よりかなり早い電車に乗ることができました。6期生の、集団行動において発揮するパワーを改めて感じさせるできごとでした。
まずはフェリーに乗って世界遺産・厳島神社を見学。その後、宮島を散策しながらもみじ饅頭やかき氷を食べたり、お土産屋を冷やかしたり。宮島の鹿のアグレッシブさに、全員驚きました。
午後からは宿で被爆者の方の体験談を聞きました。67年前、爆心地のすぐそばで被爆された方で、80歳になられるにもかかわらず、1時間以上生徒に語りかけ、また質問に答えて下さいました。被爆者ご本人の方の体験談、そして強い平和への思い。「隣人愛を持って、生命を大切にしなさい。そして、この世に生まれたからには、幸せになりなさい」。
生徒もわれわれも、深く強く心に刻まれる言葉でした。
翌日は平和記念資料館を見学し、その後、表コミ生全員で製作した千羽鶴を捧げました。午後からは広島女学院の生徒ボランティアの案内で、広島平和公園の碑巡りをしました。知識や映像だけで知っていた原爆について、いまだ残る生々しい爪あとを実際に見て、様々なことを感じ、考えることができたかと思います。
広島の地で、広島の人から、8月という時期に平和への思いを直接聞くことで、生徒達だけでなく私たちも貴重な経験をし、新たな気づきを得ることができました。
【生徒の感想より<平和学習>】
・被爆者の方のお話を聞いた時、辛いことがあって泣いていた自分を思い出し、強く生きなければと思いました。
・中学生の時に修学旅行で長崎の平和学習に行った時よりも、被爆した方の気持ち、生命や人生の大切さを強く感じた。
・一つしかない、親から与えられた命は「いいかげんにあつかってはならない」という言葉は全世界に届けるべきだと思った。
・広島女学院の皆さんには、直射日光の中たくさんの碑をひとつひとつ丁寧に説明していただき、年が近いのにこんなに思いがはっきりしていて、すごく色々考えているんだろうと思いました。そのぶん気持ちや言葉もはっきりと私の頭にはいってきました。
【生徒の感想より<このクラスについて>】
・お互いを思いやることができるクラス。表コミで苦手なことを頑張ってきただけに、いずれ会えなくなると思うと寂しさを感じる。
・今回の宿泊でやっとクラスというものがわかってきた。このクラスはとても柔軟で、少しアウトなラインを踏んでも、セーフにしてくれるマージンが広い。
・大切なところで息を合わすことのできる、良いクラスになったと思います。
・オープンキャンパスなどで他の学校を見る機会が増え、逆に今のクラスのノリの良さや、フォローしあえる関係や居心地の良さがきわだって見えるようになりました。今のクラスに出会えて幸せです。