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ゲストティーチャー最終回「人生無駄はない」
いよいよ最終のゲストティーチャーとなった今回のゲストはみつま整骨院院長の三間 克仁さんにお越しいただきました。
三間さんは、表大阪ＹＭＣＡ社会体育専門学校の卒業生で、当時教員をしていた方を通じて紹介いただいた方です。
まず始めに仕事について、次に、三間さんが大切にしていることについてお話いただきました。
「整骨院で働く為には、柔道整復師という資格が必要です。実は私はＹＭＣＡの専門学校の卒業生です。ＹＭＣＡでエアロビクスや水泳の指導法を学び、卒業後はスポーツクラブのインストラクターになりました。しかし、インストラクターの仕事は若い時にしかできない仕事だと考え、転職しました。配達の仕事や営業の仕事をしたこともあります。しかし、やはり自分は『身体のこと』が好きだと思い、柔道整復師になるために別の専門学校に行きました。整骨院での仕事内容は、肉離れやぎっくり腰、捻挫などの治療をすることです。医師ではないので、レントゲンを取ることはできません。骨折が疑われる場合は最小限の応急処置を行い、病院へ行っていただくことになります。私が行うことはマッサージやストレッチ、電気グローブを用いての治療です。ここまでお話いただいた後、「ここまでで何か質問はありますか？」と生徒へ質問をしてくださいました。
「様々なお仕事をされてきた中で一番大変だったことはどんなことですか？」との生徒の質問に対し、
「営業マンをしていた時に、営業成績が悪いと怒られたことです。ノルマがあり、達成できないと怒られていました。今までの仕事で一番辛かった仕事です。ある物を売る仕事だったので、飛び込みで一件一件の家を周りました。インターフォンを押すと断られるので、わざと気付かない振りをして玄関まで行き、インターホンを押してと言われても気付かなかったと言いながら一歩玄関に入る。また、わざとパンフレットを落とし、それを拾いながら一歩前進。そうして、玄関の中に入り、話を聞いてもらえるようにしていました。この時は本当に大変でしたが、この時培った度胸や営業能力は現在開業して営業をするとき大変役に立っています。配達の仕事では、ミスが許されなかったので、きっちりと仕事をすることを学びました。“人生無駄はない”と本当に実感しています。どんな仕事に就いても自分が学ぶこと、学べることを探すことが大切です。」とお答えていただきました。
続いて、写真を見せていただきました。その写真は、三間さんが大切にされている「人とのつながり」が表現されている写真ばかりでした。
「いろいろな現場、人との出会いで私の仕事が成り立っています。私は、仕事において大切にしていることがあります。それは、人との繋がりを大切にすることです。紹介していただいた人には必ずお礼のメールを入れます。また年賀状のやり取りをし、繋がっているようにしています。そうすることで、また新たな出会いに繋がっていきます。そんな繋がりから仕事を貰うことができるのです。テコンドーの経験はありませんが、私は全日本テコンドー協会の医・科学委員をしています。出会いを大切にしてきたから、紹介していただき、このように仕事となっています。みなさんのよく知っている歌のお姉さんの出るコンサートのコンディショニング＆メディカルトレーナーとして呼ばれることもあります。」
本当に沢山の写真を見せていただきながらお話を聞かせていただきました。中には芸能人の写真もチラホラ。三間さんが人間関係、出会いを大切にしてこられたからこその仕事の広がりを実感しました。
多忙の中、お越しくださった三間さん、本当にありがとうございました。ＹＭＣＡの繋がりに感謝です。
＜生徒の感想より一部抜粋＞
・ 柔道整復師のイメージは病院にいてお客さんが来たら診察するというイメージでしたが、スポーツ選手の負傷の治療、舞台に立つ人のメンテナンスなど活躍の場がとても広いのだなと思いました。
・ 話し方に強さを感じました。「自分は一生を同じ会社で働くことはできないと思っている」とおっしゃっていたことが印象に残りました。転職は収入が不安定になるなど大変なことだと思うのですが、それを乗り越える強さは必要だろうと思いました。
・ 親がぎっくり腰になって以降馴染み深い職種の一つでしたが、知らない事が多くて、今回の話は大変自分のためになりました。写真もおもしろかったです。
・ 整骨院の人がテコンドーなどの競技などの会場で活動しているのは知らなかった。様々な人に会え、仕事でのつながりを大切にしているのはすごいと思った。
***** 在籍生の７割が不登校経験者の学校 *****
大阪YMCA国際専門学校 表現・コミュニケーション学科