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全員の力でやり遂げた演劇公演「天守閣の四人」

 

 「みんなで協力して、やりきれてとても良かったと思います。最後少しやっちゃいましたが、なんとかなり今、とてもほっとしています。たくさん練習してきただけあって、本番があっというますぎることに動揺しました」本番を終えた直後の生徒の感想です。

 半年かけて練習をしてきた2年生の演劇公演は約150名の観客を前にして、堂々と演技をする生徒の姿が光りました。

 

 舞台は江戸時代。徳川家康が江戸幕府を開いて100年がたち、戦がなくなったことによって存在価値を失った浪人たちの粗悪な行動が増え続けた時代の物語。5代将軍徳川綱吉のお話のはずだったのですが・・・監督・演出の植村好宏講師が「道中色々、生徒たちに、こんな感じの役やってもらいたいなーとか、こうもっていったら、全体が動いてくれるかな~とか、考えてたら、まったく違うものになっちゃいました。餃子(中華)を作ってたら、ラビオリ(イタリアン)になっちゃった、みたいな。。。」と言うのがよく分かるバラエティーに富んだ内容でした。役者揃いの2年生。一人ひとりの個性を活かすべく、台本がどんどん書き換えられていきました。

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 四人の兄弟を中心に、武士と大阪の商屋である淀屋とくノ一がそれぞれの身を守るべく策略を立てます。その様子が実に軽快に、コミカルに演じられていきます。生徒全員が必ず光る場所があるのが表コミの演劇です。ある生徒は長台詞を見事に言い切りました。ある生徒は運動神経のよさを活かして殺陣(タテ)を魅せました。常に全力投球!舞台にいるだけで観客から笑いが起こるアロエという役の生徒はその場にいた観衆を虜にしました。

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 半年の練習期間は、気持ちの浮き沈みがあったり、途中、練習に参加できなくなる生徒がいたりと、順調に練習ができた訳ではありませんでした。本番を2週間後に控えたHRで、一人ひとりの気持ちの分かち合いを行いました。この日から生徒の演劇に向かう姿勢が大きく変わったように感じます。一回一回の練習を大切に、休みがちだった生徒を助ける仲間の姿が見られました。「先生、僕は演劇前より成長できたと思いますか?」こんな質問を投げかけられました。答えは、「はい」です。極度の緊張の中、お互いに助け合い、最後までやり遂げたあなたたちは、確実に成長し、次への一歩を踏み出しています。

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<生徒の感想より抜粋>

     本番しんどいこともあったけど、本当にこの演劇に出られてよかったと思います。

     練習通りにできなかったこととか思った以上に恥ずかしかったりとかあるけど、何よりこの劇に参加できて、本当に楽しくてみんなで完成できたことが嬉しいです。

     みんな、お疲れ様でした!練習など色々大変でしたが、成功してよかったです。ありがとうございました。

     最初は、流れや台詞、動作を覚えるのが難しかったが、いざ本番になると緊張したけれど、成功できて本当によかった。

<観客の感想より抜粋>

     こんな舞台が見れるとは思っていませんでした。内容もとてもおもしろかったです。みんな役になりきっていてすごい!!と思いました。三年の舞台公演が今から楽しみです。

・ とてもすばらしかった!の一言です。皆、頑張っていましたし、とても輝 いていました。感動しました。

・ 2年生の先輩方を見習って私も頑張ろうと思いました。先輩たちすごくかっこよかったです。

・ 笑いあり涙ありで人情味豊かな地元大阪の時代劇を見せていただき、正義の味方、悪役どちらともイケメンでさすがでした!ありがとうございました!

・ 見ごたえもあり、笑い涙あり、とてもいい劇でした。最後まで集中してみました。大きな声で笑ったり、最後は涙も出てしまいました。一人ひとりの個性が活かされており、もう一度見たいなーと思いました。本当に感動!!

***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****

 

 

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科