トピックス

ORANGE~表コミ講師の演劇公演~

 1995年1月17日、表コミ生たちはまだ1歳~4歳です。 この日に何が起こったのかは、資料等でしか確認ができない世代になりつつあります。また、関西出身ではない方々にとってはブラウン管の向こうでしか、当時の状況を知りえません。阪神・淡路大震災では、高速道路が崩れた映像や、ライフラインの復興状況の報道、負傷者の数など、テレビから得られる情報は限られていました。実際に体験しなければ、臨場感がなく、実感が伴いにくいものです。


 その記憶が薄れつつある中で、一昨年東日本大震災がありました。 表コミのスタッフの中に、今も南相馬市に住む親類をもつ者がいます。 震災後、彼女は祖母に会いに南相馬市まで行きました。 祖母や叔父から聞く当時の状況や、実際に被災地を見た時の言葉にならない思い、現地で生きる人たちの思いに触れ、胸が苦しくなったと言います。 何の情報も得られない震災直後、どうにかして生きようと協力しあい助け合った人たちの強さや優しさ、また人間の脆さやエゴ・・・TVだけでは知りえないことを受け止めて、つい言ってしまいがちな「悲しい」「辛い」なんて言葉は、ただの慰みにしか過ぎないのではないかと考えたそうです。


「現状を知る」「現状を伝えていく」ということは、とても大事なことです。


 この1月19日に、 表コミの生徒もお世話になっている植村先生の公演をスタッフで観に行きました。阪神・淡路大震災を経験した消防士たちの物語です。命の大切さ、人の無力さ、人の強さ、温かさ。今を生きていることがいかに素晴らしいことなのか…たくさん感じることができる作品です。言葉で連ねると、軽くなってしまうのではないかと心配になるほどのものでした。 観ていただくのが一番です。 ご興味のある方は、こちらを覗いてみてください。

 

 

植村先生.jpg

 

 

 

 

***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****

 

 

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科