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プロの料理人に学んだ大切なこと~3年生「総合学習」

3年生前期「総合学習」の授業では、毎年、様々な職業の方にゲストティーチャーとして来ていただき、仕事について、社会人としての心構えについて、お話いただいています。

 先週のゲストティーチャーは、お招きして4度めとなる某一流ホテル料理人 山本紀和さんでした。

 

 授業の最初に生徒と挨拶を交わしました。その時にその声の大きさを褒めていただき、社会で認めてもらうためにはまず挨拶が何よりも大切であることを伝えていただきました。

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 社会とは常に勉強であること。

 失敗した時、クレームが有った時には絶対に言い訳をせず、まず最初にしっかり謝ること。

 料理人とは、農家の方が作った野菜や、肉や魚、さまざまなの命を預かる仕事。

 プロ、社会人としての様々な心構えを、熱く語ってくださいました。

 

「好き嫌いがあっても料理人になれますか」という質問に、

「料理はお客様に食べていただくもの。だから自分が美味しい物を出すのではなく、あくまでも「お客様」が美味しいと思うものを出さなければいけない。肝心なのは『相手との調和』。極端に言えば自分が嫌いな味でも、お客様が美味しいと思ったら成功。自分本位では絶対やっていけない。それにお客様に喜んでもらおうと思ったら、嫌いなものでも研究しているうちに好きになっていくよ」。

「お客様」=相手への思いやりを何よりも大切にするプロの心構えを話していただきました。

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 最後に、包丁を使っての実演を行なっていただきました。ただ野菜を切るだけなのに、超一流のテクニックで生みだされる極薄のかつらむきや、大根で作る美しい桜の花びらたち。歓声を上げる生徒たちに、「今日は適当にやってるけど、本番はこんなものじゃないから」。目の前で感じるプロの凄みに、生徒の目が真剣になった瞬間でした。 

 お忙しい中お時間を割いていただき、貴重なお話をしていただいた山本さんに感謝です。

 

<生徒の感想>

・自分のためではなく、お客さんのために料理をつくるという姿勢が本当にかっこいいなと思いました。

・腕や実力ももちろん大切だけれど、周りの人とのコミュニケーションも重要だと聞いて、どんな仕事においても人との和を重んじる姿勢が必要なのだと感じました。

・料理人としての心構えだけではなく、社会人としての生き方まで教えていただけたことに感謝します。

・「言い訳をしない」というのは涙がでるほど効きました。肝に銘じます。

 

 

***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科