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広島平和学習 2年生
8月1日、2日にかけて、2年生は広島平和学習に行って来ました。このプログラムは2期生からの要望で実現したもので、3年間は生徒と教員の有志による行事でしたが、ぜひこの体験を希望者だけでなく学年全体にしてほしいとの思いから、一昨年度より全体行事となりました。平和学習の集大成ではなく、始まりである2年生の夏に実施することで、生徒たちの平和・戦争・生命への学びをさらに深めることができると感じ、今年初めて7期生と共に2年生の夏に広島へと行くことになりました。
今回の目的は、宿泊旅行を通して団体行動を学ぶ。そして、広島の被爆を通して平和の大切さ、生命の尊さを学ぶことです。
初日は、フェリーに乗って宮島散策。その後、世界遺産・厳島神社を見学しました。宮島では、決められた時間の中、自分たちでやりくりし昼食をとりました。全班遅れることなく集合場所に集まり、「相手を想い、協力し合う」2年生の力を感じることができました。アナウンスをしている時、背後からリュックに入っているしおりを抜き出し、食べようとする鹿・・・紙やティッシュ、ビニール袋、何でも食べてしまう宮島の鹿には全員驚きました。
午後からは宿で増岡先生の被爆者体験談を聞きました。68年前、爆心地のすぐそばで被爆された先生のお話、そして平和への強い思いを聴く貴重な機会となりました。「なぜ勉強をするのか?それは生きるためです。皆さんがしている学習は、生きるための学びです。」「言葉には魂がある。あなたの優しい言葉であなたの周りを平和にしてください。」 という言葉をいただきました。生徒たちの頭の中で、大きく、漠然としてあった「平和」が身近なものになり、生きるために何をすべきなのかを、考えることができました。
翌日は表コミ生全員で製作した千羽鶴を捧げ、平和祈念資料館を見学しました。時間をたっぷりかけて、隅々まで閲覧する生徒、ピースボランティアの解説を熱心に聴く生徒たちの姿から、「原爆について知りたい、学びたい」という気持ちを強く感じました。
午後からは広島女学院の生徒ボランティアの案内で、広島平和公園の碑巡りをしました。いまだ残る生々しい爪あとを実際に見て、様々なことを感じ、考えることができた生徒たち。「平和について」「大切な命について」より真剣に向き合いたいという声があがりました。
【生徒の感想より】
たったひとつの命だから・・・
・失ってはならない。守らなければならない。大切にしなければならない。
・この世に生まれてきたことに感謝し、喜びを感じながら生きたい。
・自分のために生き、人のために生き、社会に貢献し、後悔のない人生を歩みたい。
・精一杯自分らしく、まっすぐ生きたい。
・たったひとつの大切な命。産んでくれてありがとう。
***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****