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1年生 保護者会

 ファミリーウィーク中日、今年度2回目の1年生保護者会を行いました。今回の保護者会では、現在のクラスの状況の報告とともに、前期最大のイベントである阿南キャンプについて、また、夏休みに1年生が初めて受ける「スリーインワンコンセプツ」というストレス軽減の方法について保護者と共に確認しました。

 冒頭の主任挨拶では、7期生の卒業公演がテレビに取り上げられたときの映像を見ていただきました。そして、最初は人と関わることを嫌っていた自分が、だんだんと変わっていったという7期生の実体験を紹介し、日頃の様子を見ていると何かと心配になるかもしれませんが、「そんなときもある。きっと大丈夫。」と信じて一緒に見守っていきましょうというメッセージをお伝えしました。

 次に、現在のクラスの状況についてお伝えしました。まずお伝えしたのは、頑張って登校してくれている1年生が多いことです。「週に何日は学校に来よう」、「この授業は出よう」など、自分たちなりに目標を決めて、上手に休憩をとりながら、自分のペースをつかんできてくれていることをお伝えしました。学習面については、前向きで熱心に学習に取り組む生徒が多く、授業中も活発に意見や質問のしやすい雰囲気であること、一方で、騒がしくなってしまうことがあるので、受講のルールを作成したり、スタッフも授業に入りサポートしていることをお伝えしました。また、友人関係の面では、表コミでの生活に慣れ、いい意味でも悪い意味でも「グループ化」が進んでいること、その多様な人間関係の中で、周囲との距離感に悩む生徒が多くいることなどをお伝えしました。

  そんな状況をふまえ、阿南キャンプでは「宿泊研修を通じて、クラスメイト全員とのつながりを見つけること」、「表コミに入学した理由をふりかえり、皆で共有して、ひとりではなくクラス全体で前に進むこと」、「PCやゲーム、携帯電話、テレビのない規則正しい生活の中で生活能力を養うこと」、「時間厳守など集団でのルールを学ぶこと」をねらいとしていることをお伝えしました。大人同士が目的を確認し、同じ目的に向かい支援する。不安定な気持ちの高校生をサポートする上で一番大切なことです。目的の後は、キャンプの具体的な説明で実際のイメージをし、「行きたくないから行かないのではなく、行くために何ができるか」を保護者と確認しました。

 そして、スリーインワンコンセプツの説明は、実際に表コミ生とセッションをしていただく講師に来ていただき、その理論の説明をしていただいたほか、参加された保護者の方々お一人お一人に体験していただきました。

 保護者の方々の感想には、阿南キャンプについて、「今日の説明で不安が軽くなった」という方もいらっしゃる一方、「具体的にいろいろな状況がわかり、反対に不安になってしまった」という方もいらっしゃいました。スリーインワンコンセプツについても、「よくわからなかった」という方もいらっしゃれば、「自分も受けていきたい」という方もいらっしゃり、様々な感想をもたれたようでした。この様々な意見を率直に出し合えることこそが、表コミの特長の1つと感じています。表コミ生や保護者の様々な意見により、スタッフ一同、様々な課題に気づくとともに、とても励まされます。保護者の皆様にとっても、ホッと安心できるような保護者会になりますよう励んでいきたいと思います。

 最後になりましたが、お忙しい中ご参加いただきました保護者の皆様に、心より感謝申し上げます。

***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科