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想いを一緒に"インクルージョンの世界"を目指して

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 “インクルージョンの世界を築きたい”この願いに賛同し、共に活動をしたいという参加者が集い、学習会を実施しました。
 「世界がもし100人の村だったら」というテーマで実施した第1回ミャンマー学習会。高校生から60代の方まで幅広い年齢層の方の参加がありました。当日は、「今、あなたはどんなことにチャレンジしていますか?」という問いかけから始まりました。というのも、この学習会は、チャレンジ130というプロジェクトから立ち上がった企画です。チャレンジ130とは、現在の社会、特に海外の課題に目を向け、YMCAとして何ができるか、世界の環境・人権・貧困・教育の課題のためにアクションプランを企画する取り組みです。そこで、参加者にも「今、自分がチャレンジしていること」を考えてもらい想いを共有しました。TOEIC何点以上、楽器、武道、英会話など様々なことに挑戦している声を聞くことができエネルギーをもらい、世界は動いているということを実感しました。
 その後、思い浮かべる「平和の色」を参加者全員で合わせるというプログラムを実施しました。合わせるということが、これまた難しい…。自分の思う平和の色であれば思い浮かべやすいのですが、皆で合わせるとなると悩みます。紙に書いたものを皆で共有。すると、「虹色」と「白色」が一番多く、その他にも「黄色」や「緑色」「青色」や「水色」など様々な色が出てきました。その色を選んだ理由も様々。世界には、様々な価値観があり、多様性があることを実感しました。
 「世界の富は誰が持っているの?」というプログラムでは、富を多く持つ富裕層から、少しの富を多くの人で分け合い生きている貧困層まで、いくつかのグループに分かれ、配られた飲み物を各グループのメンバーで均等に分けるということをしました。富裕層の人はたくさんの飲み物があまり、貧困層の人はコップの底から1mmぐらいの量の飲み物を飲み「味がしない」「物足りない」という感想を。また間の層の人たちからは「ちょうど良い量かな」という感想が聞かれました。参加者全員で、これが現在の世界の富の分配図であることを確認しました。その後実施した「貿易ゲーム」では、経験者から未経験者まで、各々の国で資産を増やすために奮闘し、様々なことを感じ世界の資本について学びを深めました。

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 最後に行った気持ちの共有では、ぜひ自分達に何ができるか一緒に考えて行きたい!という参加者からの熱いエールと共に、一人では成しえることのできないことを一緒に行うことの大切さ、そしてそのタイミングが大切であることなど気づきをたくさんいただきました。この想いを形にしていけるよう、今後も活動を続けていきたいと思います。

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【参加者の感想(一部抜粋)】

・思っていたよりたくさん学べることがあり、感激しました。参加していた皆さんも素晴しい人たちばかりで、良い経験をさせてもらい、感謝の気持ちでいっぱいです。

・“まわりを見る・考える”って難しいなと改めて感じました。他の参加者の考えを聞けて、今まで見過ごしていたことがたんさんあると感じました。

・現状や解決策について知って考えることは簡単にできますが、その時に当事者が感じる思いを共有することは、こういったワークショップを通じてでないとできないと思いました。

・偶然からの参加でしたが、とても面白かったです。特に貿易ゲームでは、自分の国が「弱い」と思ってしまうと、自分に強みがあっても相手を信用できず協力できなくなってしまうので、自国の強みを正確に見抜くことが大事だと思いました。

・今回体験したことが、世界のつながりの理解に役に立った。初めての人との出会いでも、楽しく参加できました。

・世界の現状についてリアルに見ることができたと思う。一人で来るのは少し緊張したけど、話したりしやすい雰囲気だったので安心した。YMCAの活動にまた参加したいと思った。

【第2回学習会】
日 時:2014年11月16日(日)13:30~16:00
場 所:大阪YMCA会館  参加費:無料
テーマ:「ミャンマーとは」
    *ミャンマー出身の留学生を迎え、現状を共有し、自分達に何ができるかを考えていきます。
申込方法:06-6441-1123にお電話ください。

 

***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科