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特別授業(ドイツからのお客様)

「ドイツから高齢者ケアのビアンカさん来訪」

 

6月2日、特別講義としてビアンカ・マッテルンさんにお話をして頂きました。ビアンカ・マッテルンさんは、表コミのアドバイザーであり3期生までは数学の授業を教えていただいていた立野先生の友人です。世界で初めて、ドイツでモンテッソーリ教育を老人に対して行っている方で施設を立ち上げ、現在は日々の運営をされています。

 

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マリア・モンテッソーリはイタリアの医師でモンテッソーリ教育を考案した人です。彼女は、一人ひとりを大事にすること。人はみんな違うのだからゴールも違うということを言った方です。この考え方は表コミが大切にしていることそのものです。そのモンテッソーリ教育を学んだビアンカさんは、子どもが階段を上がるように、少しずつ成長するのと反対に高齢者は少しずつ階段を降りていく、そのことを手伝えないかということを考え、今のお仕事をされています。

 

ビアンカさんの話のキーワードとして、

     人間は誰でも根本的には良悪の隔たりはない。

     整えられた環境の中で改良と発展できる。

     実力と技量を含めている内在的な才能の発掘。

ということがありました。

 

誰とどんな環境が用意されているかが人にとっては大変大切であり、その中で自分で決めることが最も重要であることが話されました。これは生徒に対して私達が日々感じていることです。

 

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最後に、人は新しいことに挑戦する時、集中力が高まり、力を発揮できるということをおっしゃっていました。大事なことは自分の意志であり、相手からの言葉に対しても自分の意志で返すことだとメッセージを頂きました。

 

立野先生の通訳での講義で、生徒は真剣な表情で話を聞いていました。講義の後には自ら質問に行く姿もありました。

私たち教員にとっては生徒が学ぶ環境を保証することの大切さ、生徒にとっては自分の意志で動くことの大切さを学ぶことのできた時間となりました。