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今年最初の全体礼拝

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                                                                                             1月23日(金)、今年最初の全体礼拝が行われました。司式が2年生に代替わりして、新たな気持ちで臨む全体礼拝となりました。


今回与えられた聖書の箇所は、フィリピの信徒への手紙第2章1節~5節でした。


1そこで、あなたがたに幾らかでも、キリストによる励まし、愛の慰め“霊”による交わり、それに慈しみや憐れみの心があるなら、2同じ思いとなり、同じ愛を抱き、心を合わせ、思いを一つにして、わたしの喜びを満たしてください。3何事も利己心や虚栄心からするのではなく、へりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と考え、4めいめい自分のことだけでなく、他人のことにも注意を払いなさい。5互いにこのことを心がけなさい。それはキリスト・イエスにもみられるものです。

お祈りの後、岡村牧師より「愛の励ましの中で生きる」というタイトルで説教をしていただきました。

4月から今年度が始まり、あっという間に1年が過ぎようとしています。自分の思い描いた通りの1年でしたか?それとも、自分が思っていないような、特別な1年だったでしょうか?この1年、皆さんは様々な決断をしたり、様々な期待をしてきたと思います。

今回の聖書の箇所、フィリピの信徒への手紙は、“わたしはこうなったらすごく嬉しい”というお話です。それはどんな状態かというと“互いに慰め、励まし合い、お互い一つの心になって一緒に過ごす”ということです。この思いは、きっと表コミの生徒・教員・ボランティア、全ての人の願いではないかと思います。それが、マダン劇や卒業公演でみられると喜びでいっぱいになると思います。

聖書は、このときに大事なことは、それを利己心や虚栄心からするのではなく、相手を思い、へりくだる心からすることだとしています。この“へりくだる心”は、原本では“奴隷根性”と表現されていました。キリスト教の教会ができるまでは、卑しい気持ちを表すような言葉でしたが、教会ができてから変わりました。今この言葉が表すのは、“自分は小さくて、みんなの一番下にいる者だ”という気持ちです。そしてこの気持ちは、イエスにもみられるものとされています。

当時は、戦争の捕虜や借金が払えなかった人々が奴隷として働かされました。彼らは舟漕ぎや世話人として働かされ、時間も身体も自分の思うようにできず、したくないことをして、したいことをできない生活をしていました。そのことで、当時“奴隷根性”という言葉は、いろいろなことを諦めている気持ちを表す言葉でした。しかしイエスは、神同様の力がありましたが、様々な人を癒すために、皆に仕える奴隷のように生きました。ゆえに、皆がへりくだって、互いに相手を自分よりも優れた者と思えば、互いに慰め、励まし、助け合うことができる、と聖書は言っています。“慰める”という言葉は、聖書では特別な意味をもちます。聖書では、悩み苦しむ人の隣にいて、その人と同じ気持ちになって一緒に悲しむことを、“慰める”ことだとしています。そのときに、相手を自分よりも上におくとよいと言っています。

先々週、大阪教会では日本人の女性とタイ人の男性の結婚式がありました。このおニ人は半年間、聖書を読んで結婚とは何かを考え、結婚の準備をしました。英語圏では、自分のパートナーを紹介するときなどに、パートナーを“ベターハーフ”、と呼ぶことがあります。日本語でいうと、“よりよい半分”という意味です。つまり、わたしは一人では不完全であり、2人合わせてはじめて1人の人間となる、そして、相手がわたしより良い方の半分だということです。自分とは切り離せない、かけがえのない相手、そんな風に相手を紹介できたら、すてきですよね。

聖書は、結婚を友情や家族の愛、社会の結びつきと同じものだと言っています。互いに与えてもらうと、人間の関係性は変わります。自分を中心に考えてしまう利己心や、自分を大きく見せようとする虚栄心を人はもっていますが、そんな気持ちで生きていると、疲れてしまいます。ありのままで、自分より相手の方が大きいと思うと、とても自由になります。自分の良いところも認め、相手に対してそう思うことができれば、とても幸せです。

神様もそう思って、人間に助けや言葉、力をくれます。聖書には、神様がわたしたちをどんな人にして、わたしたちが安心し、喜び、生きるのか書いてあります。神様はその約束をして下さっているのです。もう一度この1年を振り返って、残りの時間をどう過ごすか、ぜひ考えてみて下さい。

礼拝の後、一年生のパソコン検定の表彰を行いました。今回の検定で合格できなかった生徒にも、どうかこれからも挑戦する力と希望が与えられますように。

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***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科