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こども夜まわり

 

2月の終わり、釜ヶ崎にある「こどもの里」が毎年実施している「こども夜まわり」に参加しました。「こどもの里」は釜ヶ崎の地域のこどもたちの居場所であり、虐待に合った時などに緊急避難や相談ができる場所です。また、親子で泊まるところがなかった場合の緊急宿泊を受け入れるなど、地域のセーフティーネットになっています。「こども夜まわり」は、野宿者が多いこの地域で、こどもたちが地域を知り、野宿者を知り、命を守るために始められました。寒さの厳しい1月から3月にかけて行っている取組です。

表コミ生は、後期から釜ヶ崎について学びを深めてきました。12月に炊き出しのボランティアに参加したことがある生徒もいますが、路上で寝ていらっしゃる方に直接声をかけるのは初めてです。「緊張する」と言っていましたが、慣れてくると積極的に「おにぎりいかがですか?」と声をかけ、「おっちゃんと話すのは楽しかった」と話していました。優しい方が多く、「遅くまでご苦労さん」「ありがたいわ。助かるわ。みんなも気をつけてな」と、私たちの心配までしてくださいました。ある方は、「33年前に九州から出てきたんや。ずっとガードマンの仕事をしてきたけど、5年前に脳梗塞で倒れてから野宿生活や。」と仰っていました。
街は野宿できないように、フェンスがいっぱい。夜まわり前の勉強会では、私たちの生活が、釜ヶ崎の日雇い労働者の方々の仕事に支えられているという現実を知りました。
地下鉄、ビル、電気、下水道…日雇いの仕事によって創られた街で、私たちは生きています。体を壊して、働けなくなったら、排除する。そんな社会であってはならないと強く感じました。表コミではこれからも、地域・社会課題を見つめ、考え、行動していける機会を、増やしていきたいと思います。

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***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  
大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科

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