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3年生 課題学習発表会

 「うわー、緊張するー」スーツ姿の3年生が登校してきます。4月から情報の授業でスタートした課題学習、その成果を発表する日が来たのです。夏休みの登校日、1回目。たくさんの保護者の方、講師が見守る中、堂々とした挨拶からスタートしました。発表は私達の発表を見てください!という自信の溢れたものであり、その中に来てくださった保護者や講師への感謝が込められていました。

 一人ひとり自分で深めたい課題を設定し、それについて調べ、さらに自分の意見や思いをまとめて発表する。言葉にすると簡単な様ですが、与えられるのではなく、自ら産み出すという作業は労力も時間もかかります。上辺の綺麗事で終わらせず、自分自身に落とし込んで考える。「深い考察」この学習の最も大切にしていることです。

 生徒が選んだテーマは自分自身のことや将来の夢のこと、趣味のことなどバラエティーに富んでおり、大変興味深く聞かせてもらいました。中でも、印象に残ったのは、「普通」や「常識」と言ったよく実態の分からない言葉に違和感を持ち、その正体として、多数派が形成する概念であることを見つけ、その中から少数派と言われる「性的マイノリティー」や「肌の色が違うことで起こった人種差別」、「障がいを持った人たち」に焦点を当てて考えていた発表でした。そのまとめとして、違いを個性と捉え、互いに認め合うことを自分から始めていくという思いが出てきました。それは、まさに表コミが目指していることであり、違いを豊かさに変えていく取組が生徒の中に育っていることを嬉しく思いました。

 もう一つ、よく取り上げられていたのが、選挙権が18歳からになったことを受け、選挙に行くことの重要性や、自分たちの将来を変えていくために選挙へ行こう!というメッセージです。

 1人3分という短い時間ですが、調べた結果からの考察がしっかりと述べられ、1人ひとりの成長を感じました。また、よく練習したことが伝わる生徒も多く、この発表に対して準備していたことが成果として表れていました。自分の思いがもう少し入ればもっといいのにという発表もあったので、今後、自分と向き合い、自分自身の言葉で語ることができるように今後の課題としていきたいと思います。

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***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科