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2年生紀泉宿泊行事「紀泉にズームイン」

 

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11期生が2年生になり、4ヶ月が経ちました。教室も担任も変わり、「2年生」という学年に慣れるまで多くの葛藤があったと思います。そんな11期生にとって初めての宿泊行事になったのが7月19日~21日に実施した紀泉宿泊研修です。研修先となった「紀泉わいわい村」はymcaが大阪府から委託されている里山の自然学校で、野外活動や昔ながらの生活を体験しながら、自然やあらゆる命、資源の大切さを知るための施設です。この紀泉での宿泊は、表コミでの学校生活にも慣れ、クラスとしても結束しつつある表コミ2年生の前期に、お互いの成長を認め合い、もう一度一人ひとりがクラスの絆を深めるための学校行事が欲しいという思いから始まりました。11期生の2年生前期のクラス目標は「思い出が残るクラス」。合言葉は「一人ひとりにズームイン」です。このクラス目標は、ホームルームの中で各グループに分かれ、まずはそのグループ内で話し合いによってクラス目標案をだしました。そして各グループが自分のグループの目標案をプレゼンし、最後には全体で総選挙という形で投票し、クラス全員が納得して決めたものです。クラス目標は「一人ひとりにズームイン」ですが、紀泉でもぜひこのクラス目標を活用しようということで、紀泉では「自分自身」「クラスメイト」「先生」「自然」「食物」「あたり前の日常」をズームインのターゲットにしました。

 

 

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そうして出発した11期生たち。行きのバスの中では有志で立候補して、計画してくれたバスレクリエーション委員が、「私は誰でしょうクイズ」を出題し、盛り上げてくれました。クラスのみんなも「もっとやろう」と問題を考えるなど、わいわい村に着くまで、楽しい時間を過ごしました。

到着して最初の目玉は「紀泉アドベンチャー」。「キノコの写真を撮る」「パイやピザを焼く釜を探す」など合計15のミッションをクリアしながらわいわい村の中を探索し、タイムを競います。スタート地点、ゴール地点、各チェックポイントには謎の「表コミ仮面」が立っています。11期生は表コミ仮面に「これどこにあるのー?」と聞いたり、各グループで「どんなふうに写真とろうか」と話し合いながら、ミッションをクリアしていきました。全てのミッションを終え、ゴール地点に向かうと、表コミ仮面からのファイナルミッションです。自分たちで作った紙飛行機を飛ばし、離れた場所にあるバケツの中に入れるというもの。なかなかバケツに入らないこともありましたが、各々粘り強くチャレンジしていました。

 

 

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ワークの後は、宿泊棟の中にある「へっつい」で夕食を作りました。御飯を炊き、豚汁を作り、七輪でお肉と野菜を焼きます。この紀泉宿泊行事にあたり、グループには一人ひとりに役割があります。ご飯作りの時は、シェフとエネルギーが中心となり、火を起こしたり、食材を切りました。冷蔵庫も炊飯器もない中での調理でしたが、それぞれが自分にできることから始め、試行錯誤しながら完成させました。協力して完成させた夕食を食べる11期生の顔は達成感に溢れていました。夜のキャンプファイヤーでは全員で「わいわい村へいこうよ」や各グループで「ジェスチャーゲーム」をし楽しく過ごしました。

 


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2日目はわいわい村の畑の草抜きを体験する「紀泉わくワーク」から始まりました。炎天下の中でしたが、黙々と作業をする11期生の姿は大変頼もしかったです。沢山作業をした後は、お待ちかねの昼食です。デザイン班が自然のものを活かして飾り付けをしてくれた素敵なテーブルで、各班が作ったシチュー、ピラフ、ピザというとても豪華な昼食を全員で食べました。午後のプログラムは「紀泉ショータイム」。グループの中でそれぞれのいいところを話し合い、発表するというもの。1時間の作戦タイムを経ての発表では、各グループの個性が溢れていました。クラスの仲間の知っていたようで知らなかった一面に共感したり、驚いたりと大変温かく心穏やかな時間となりました。そして2日目の夜にはカウンシルファイヤーを行いました。研修棟の真ん中にあるキャンドルを全員で囲み、一人ひとり話をしていきます。今回のカウンシルファイヤーのテーマは「自分はこれからこうなりたいと思っていること」「11期生に対して、自分一人では難しいから手伝ってほしいこと」です。一人ひとり思っていることを整理し、自分の言葉でゆっくりと話していきます。言葉に詰まったり、話しにくそうにしている仲間がいたらみんなが見守り、待つことが出来ました。自分自身のことや、クラスメイトへの率直な思いをそれぞれが語り、聞くことで、仲間の様々な思いを知ることができたことは、今後のクラスの団結力に繋がっていくのではないかと思います。

 

 

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2年生前期が終わると表コミ生活も残り半分となります。自分自身のことをしっかりと考え、受け止めていかなければなりません。それに伴い、自分自身に適した進路を選択していきます。これには勇気や判断力など様々な力が必要になります。一人で熟考していくことは、身体的にも精神的にも辛いことも多いと思います。そこで支えになるのは、目標に対して真剣に向きあい、励まし合える仲間です。この紀泉宿泊行事では、課題に真剣に向き合い、励まし合って達成することを経験するという大変貴重な経験が出来たと思います。この経験を活かし、11期生には、今後も互いに支えあい、助け合い、励まし合える素敵な仲間であって欲しいと思います。

 

 

***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科