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心と体を大切にするワークショップ

表コミでは「自分の心と体を大切にする」ことを目的に性教育の取組みを3年間かけて行います。性教育を学校で学ぶことは、高校生である今が最後になります。だからこそ、自分のこととして受け止め、自分も相手も大切にできる考え方と知識を身に付けられるように授業を展開しています。その取組みの一貫として、夏休みの登校日に3学年それぞれにワークショップを行いました。

1年生と3年生はNPO法人SAY(性・生)の会の方に来て頂きワークショップを行いました。1年生は1時間目はイラストを使ってDNAの働きで性が決まることをお話頂きました。次に性役割について賛成反対に分かれ自分の意見を言いました。「家族で一番最初にお風呂に入るのは父親」「女子は家事をしなければならないが、男子はしなくてもいい」など身近にある話題で考えました。生徒からは「男だからとか関係ない」や「相手を思っていることが大事」という意見が出てきました。2時間目は「つき合うこと」についてグループで話し合いました。友人からキスを勧められた男の子の気持とキスされた女の子の気持を考え、「そんな気持でされるのは嫌」「本当に好きではないのではないか」「お互いが気持を確認することが大切」と言った意見が出てきました。

3年生は3度目のSAYの会のワークショップになりました。これまで関係性や知識について学んできた3年生は今回は性行為に伴うリスクを考えました。ロールプレイを見て、男女それぞれの気持を考えたり、性行為を迫られた時にどの様に「NO」と伝えるかを学びました。コンドームの使い方も模型を使って分かり易く説明して頂きました。また、HIVの知識を学び、保健所では無料で検査を受けられること、HIV感染の人とお鍋をつついても感染しない等を教えて頂きました。

2年生は府立松原高校のるるくのみなさんとワークショップを行いました。るるくは松原高校の生徒によるHIV・AIDS啓発活動を行うグループです。はじめに簡単なゲームを行い、少し仲良くなった後、HIV・AIDSに関するクイズをし、知識を学びました。次にHIVに感染するとどうなるかということをぺープサートを使い分かり易く説明して頂きました。つき合っている男の子が家に来るように女の子に誘って来たらどうするかということを男女ペアになりロールプレイをしました。頭の中で分かっていてもいざ言葉にするとできなかったり、「NO」と言えなかったりすることを体験しました。男女別に行ったコンドーム実習は初めて見たり触ったりした生徒もいる中、るるくめいとの丁寧な説明を受け、真剣に取り組むことができました。