3年生 課題研究発表会を終えて

本校では、生徒一人ひとりが主体的に学び、自らの考えを発信する力を育むことを大切にしています。その一環として行われているのが、課題研究発表会です。2年次には課題学習発表会として、社会課題に対して調べ学習を進め、プレゼン発表を行います。限られた時間の中で自分の調べたことと意見を表現する経験をすることで、適切な意見発表の方法やプレゼンの素地を養います。

今回、2階ホールで発表を行ったのは19期生。2年生の時には10階チャペルで、クラスメイトと担任の前だけの発表でしたが、今回は2階ホールという大舞台。多くの人が見守る中でのプレゼンテーションは、大人でも緊張する環境ですが、生徒たちは堂々とステージに立ち、これまでの学びの成果を力強く表現しました。

 発表テーマは多岐にわたり、環境問題、SNSなど現代的な課題から、歴史や文化を切り口とした研究まで、幅広い内容が並びました。なかには「筋トレするしかないでしょ」といったユニークな切り口で自分の思いを表現した生徒もおり、一人ひとりの個性が輝く時間となりました。

 発表に向けて、生徒たちは何度も練習を重ね、制限時間いっぱいまで伝えたい思いをまとめ上げました。「好きなことをとことん調べたい」「社会の矛盾を問いかけたい」「自分の気持ちを言葉にしたい」――その姿は、単なる学習成果の発表にとどまらず、自己表現の場としての意味を持っていました。力強い声で堂々と発表する姿、緊張しながらも真剣に向き合う姿には、大きな成長が感じられました。

 当日は、一部の発表ではありますが2年生も見学に加わりました。3年生の勇姿を真剣に見学する2年生。保護者の方に加え、同日に開催していた教育関係者向け公開授業にお越しの皆様にも見守られ、会場は真剣さと温かさに満ちた雰囲気に包まれました。

さらに、当日は発表会場のロビーにて、38名分の「広島生徒広報リポ」を展示しました。これは、情報科の授業内で行った6月の広島修学旅行で各自が感じたことや考えたことを写真とともに記事にまとめたものです。本校のInstagramとFacebookに投稿していますので、ぜひご覧ください。

インターネットで情報がすぐに得られる時代ではありますが、紙媒体としてまとめられたレポートが一面に並ぶ様子は圧巻です。ご来場いただいた皆さまが足を止め、じっくりと読み込んでくださる姿からも、生徒たちの努力が確かに伝わっていることを実感しました。

 今回の発表会は、19期生にとって高校生活の大きな節目の一つです。多様なテーマに向き合い、自分の言葉で発信した経験は、これからの人生において大きな財産となることでしょう。残りの高校生活がより充実したものになること、そして卒業後も今日の経験を糧に社会で活躍し、豊かな人生を歩んでくれることを心から願っています。

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★3年生(19期)課題研究発表会テーマ(発表順)

・ 早期行動の必要性

・ 笑顔になれるカット

・ 運転支援システム

・ 少子化は私たちの手で解決できる!

・ 気候変動が与える影響

・ 文明の発展と人間のつながりについて

・ 思いやりの大切さ

・ インターネットの使い方

・ アバターから学べる事

・ わたしたちの『当たり前』

・ 子育てと犯罪

・ ディズニー映画の実写化が批判されている理由

・ AIの進化

・ スマホ依存症は悪いことなのか

・ SNSの利用とコミュニケーション能力

・ SNSについて

・ なぜ ゲーム・スマホ依存症になるのか

・ 主食(米)

・ ペット飼育への免許制導入を考える

・ 海洋ゴミの増加について。

・ 休息とは

・ 睡眠の大切さ

・ 筋トレするしかないでしょ

・ 海に潜む危険性

・ やりたいから、「生きる」

・ ロシアアヴァンギャルドから見る政治のデザイン

・ 日本の未来

・ 愛犬と私

・ ゴミ問題

・ 喫煙と飲酒の危険性

・ 私が彼らに教えてもらったこと

・ 文化としてのお米

・ 木

・ 災害時のデマ情報対策

・ 絶滅危惧種はなぜ数を減らしたのか

・ 自然との共生 ~ボーイスカウトで得たこと~

・ ストレスは息抜き?ーゲームとストレスの関係ー

・ 坂本龍馬を通して~言ってもらった言葉の本当の意味~ 




3年生 課題研究発表会を終えて
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