「ありのままの私でいい」
『私の期待通りには、人生は進んでくれませんでした。
「こんな学校大嫌い、絶対辞めてやる」そんな思いを変えてくれたのは表コミでした。
いつもフリールーム(休憩部屋)で泣いてばかりいる私を、常に誰か心配して、そばにいてくれる。居場所がないとわんわん泣いたときも、一緒になって涙を流してくれる先生もいました。私は、自分がいかに愛されているか気づかされました。そして、私はいらない人間ではないということも。
17年間気づくことができなかった、私は生きててもいいんだということ。ありのままの私でいいということ。全部、この学校表コミから教わりました。』
この文章は、表コミ卒業生が卒業式で語ってくれた言葉です。
きっと、現在校生の中にも、「学校なんて嫌いだ!辞めてやる!」と思っている生徒や「もう嫌や...」と感じている生徒もいることでしょう。きっとそう感じている日々は、苦しく辛いことと思いますが、その葛藤を一人で乗り越えようとせず、ぜひ側にいる人たちに在りのままの気持ちを伝えて欲しいと願います。
いつの日か、卒業生のように「あなたはあなたのままでいい」と想える日を願って。
高等課程長 池田聡美