1年生「葛藤や悩みは【頑張っている】証」

表コミに入学して半年が過ぎました。

 高校生活が始まった当初は、緊張や不安から自分を上手に出していくことに抵抗があった生徒たちも、クラスで過ごすことや行事等を通じて次第に周囲との関わりが増えていき、安心した環境の中で、これまで経験できなかった多くのことを学ぼうとしています。

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▲校外学習「靭クエスト」と紀泉デイキャンプの様子

 ただ、慣れてくることで目立ってくるのが「対人関係」です。「友達を作りたい」「クラスメイトと関りを持ちたい」「苦手さを克服したい」という思いが強い一方で、経験不足や過去の苦い経験から、適度な距離感や相手の気持ちを読み取ることが上手にできず、トラブルに発展しやすくなります。

 しかしながらこれは今年に限ったことではなく、毎年1年生が経験することです。なぜなら「苦手なことを頑張っているから」です。周囲と関わることが苦手でその問題から逃げ続ければ、悩みが変わることも、新たな問題が起きることもありません。しかし、大人社会に向けての上り坂を頑張って登れば登るほど、疲れもすれば、立ち止まって休憩することもあります。周囲と関わるが故の新たな悩みも出てきます。

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▲クリスマス献金バザーの様子

 表コミは「すべての出来事は貴重な学び」として考えています。起きた出来事を通じて教師と生徒がじっくり向き合い、これからの人生に役立つ学びに変えていきます。またSST(ソーシャルスキル・トレーニング)の授業をこの時期から同時並行することで、様々な考え方や対応法を1年生全員が授業の中でも学びます。SSTの最初の授業で韓国のことわざを紹介しました。「시작이 반이다(シジャギ パニダ) 物事を始めるということは大きなパワーがいる。しかし、行動に移した時点で、目標の半分は達成している」という意味です。「表コミに入学した時点で...」「SSTの授業を参加し始めた時点で...」「苦手な課題に取り組もうとした時点で...」、生徒が頑張りたい目標の半分は達成できていると言えます。残りの半分は保護者の皆様の力も借りながら、学校生活の中で達成していきたいと思います。今後も学校生活の中で様々なことが起き、保護者の皆様に相談させていただくこともあるかと思いますが、温かい目で見守っていただければと思います。