問題解決力を高める文化祭の取り組み 

表コミのでは1年生の後期と2年生の前期の1年間、SST(ソーシャルスキルトレーニング)の授業に取り組みます。この授業は専門性の高い講師(言語聴覚士・特別支援教育士)がその専門性を活かして小グループで自分の課題に向き合い、その課題を改善したり、補う工夫を学んだりしています。その学び(授業)が実践(行事:文化祭)へと繋がりました。SSTで協議の際に意見を出す時、どのように伝えると相手が受け入れやすいか、また、意見を出しやすい進行のためにどのような工夫ができるかなどを学んできました。問題が起こった際にどのように調整し、解決していくかを学んだグループもあります。その学びを最大限に活かして取り組んだ文化祭となりました。

 

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試作から買い出し、備品の調達まですべて自分たちで行う文化祭。その過程には問題が山積みでした。その一つ一つを解決するためにコミュニケーション能力を発揮し報告、連絡、相談を繰り返しました。また、利益を高めるための工夫が随所に見られました。2回目、3回目となる2,3年生は原価と利益の計算に取り組み、販売の金額を決めました。「販売する値段ってどうやって決めたらいいの?」この疑問は自分たちがものを売る経験をするからこそ出てくる疑問です。この問題を解決するために、材料費にいくらかかるのか、その材料で何個できるのかを試作で導き出しました。利益を出すためにも生徒の問題解決力が発揮されていました。

授業で学んだことがこのように行事で発揮されていることに学びと実践の効果を実感しました。行事の後に必ず行う振り返りがまた次への学びに繋がっていきます。

各学年残り3ヶ月。学び⇒実践⇒振り返りを繰り返しながら更なる成長が見られることを楽しみにしています。

 

文化祭を通して得た利益は大阪YMCAが行うクリスマス献金に捧げられます。

この日、文化祭(とさぼりカーニバル)全体での収益は555,618円でした。一部は表コミの学校行事にも用いらせていただいています。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。